第46話 ハルカ魔法を纏わせる
討伐から家に戻るとパインが出迎えてくれた。
「おかえりなさい!討伐お疲れです♪」
「ただいま〜♪頼まれた
「はい、ありがとう♪」
すると、
『ハルカ〘無限収納〙で解析分解出来るようになってるからさ、家で必要な分は自動解体出来るって事を忘れてた?』
『あっ……忘れてた。次からは家の分は〘無限収納〙で解体するね(汗)』
その後はパインが食事を用意してくれてたので、4人で食事をしながら討伐で堅い鱗に苦労した話をして、パインが専用武器について説明をしてくれた。
「エリカさんに聞きたいのですが、よく斬れる武器があれば全ての魔物に有効なんですか?」
「それは使う武器で変わるね。ハルカとアニーは
「現状は斬れ味特化の武器を用意すれば良いって事ですね」
私は前世のファンタジー小説を読んだ知識で、魔法剣とかを思い出したのでパインに聞いてみる。
「ねぇ、ミスリルって魔法浸透率が高いの?」
「えっと……魔法浸透率ってなんですか?」
「ちょっと試してみるから見ててね」
私は剣を手に持って〘火魔法〙を浸透させてみると、鉄の剣が熱を帯びて炎を纏った剣へと変化した。その様子を見た3人は驚きの余り、口が開いたままだった。
「こんな感じ何だけどさ、鉄は浸透率が悪いから魔力の消費が激しいんだよね(汗)」
「おい、ハルカ!そんな事が可能なのかい?武器に魔法を纏わせるなんて聞いた事がないよ」
「そうなの?」
「それはあたい達も出来るのかい?」
「出来るかも知れないけど、鉄はめちゃくちゃ魔力を消費するよ?」
「あたいの鞭はミスリルだ。これで試しくれ」
私はエリカの鞭を持って〘火魔法〙を浸透させると、ミスリルは鉄よりも浸透率が高いようで、一瞬で真っ赤な鞭へと変化した。
「ミスリルは鉄と比べると浸透率が5倍くらい良いね。これなら戦闘で使えそうだよ」
パインが私の言葉を必死にメモしていた。
「素材によって浸透率という物が違うんですね。色々な素材で試したいですね♪」
「素材によって融点って違うよね?」
「あ、はい。色々な素材で浸透率と融点も調べたいの」
「融点も必要なんですか?」
「うん、ちょっと見ててね」
私は鉄剣に持ち替えてから、思い切り〘火魔法〙を浸透させる。徐々に鉄剣の色が赤から白くなっていくと、鉄剣が溶け始めたので浸透を止める。
「こんな感じで鉄剣は超高温になると溶けちゃうからさ、魔物によっては纏わせる属性で強度が変わるかも知れないんだよね」
「なるほど!面白いデータが取れそうですね」
「トーレス町周辺で集めれる素材は全部試しちゃおうか?」
「そうですね♪データを取って最高の武器を作り上げたいです!」
この日から、アニエラとエリカとは魔法を纏わせる特訓を、パインとは素材研究をする事になり、忙しい毎日を送る事になったの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます