第37話 ローンなんてあるの?
パインの部屋を増築した翌日、私は借家の買い取りが出来るか相談する為に、エリカを連れてイーゴス商会へと向かったの。
商会の建物に入ると、前回と同じように商会員が直ぐに近寄って挨拶をしてきた。
「ハルカ様、おはようございます。本日はどのようなご用件でしょうか」
1回しか来た事がないのに、私の名前を覚えてる事に驚きながらも用件を伝える。
「私がお借りしてる借家が気に入ったので、買い取りが出来ないかを聞きに来ました。」
「かしこまりました。4階の不動産部へご案内します」
案内されて不動産部に着くと、前回と同じヤリテールが待機していて直ぐに席へと案内された。
「ようこそハルカ様、そちらの女性は初めてですね。私ヤリテールと申します。どうぞよろしくお願いします」
「あたいはアニエラの姉のエリカだ。今日は付き添いで来たよ」
「アニエラ様のお姉様ですか。確かに同じ色の瞳をされてますね。話は変わりますが借家を買い取りたいとの事でしたね」
「はい、住んでみてとても気に入ったので、買い取って増築しようかと思ってるんです」
「ははっ、実はね既に地下室を作っちまったからさ、どうしても買い取りたいんだよ(笑)」
エリカが笑いながら地下室を増築した事を暴露すると、ヤリテールは驚きよりも地下室を増築した事に興味を示す。
「ほぅ、地下室を増築とは土魔法を使って増築をされたのですか?」
「は、はい……ごめんなさい」
「怒ってなんていませんよ。不動産を取り扱う者として地下室に興味が湧いたので聞いてみただけです。可能なら見せて頂いてもよろしいですか?」
「いいぜ。それで買い取りは可能なのかい?」
「可能です。土地と家屋で金貨1,500枚になりますが、ローンも組めるので直ぐに大金を用意する必要はありませんよ」
転生先で住宅ローンが存在するとは思ってなかったので驚きながらも、金貨1,500枚という大金は流石に直ぐには用意できないので、ローンの存在はありがたいね。
「では、買い取りとローンの手続きをお願いしても良いですか?」
「はい、書類を用意します。契約はハルカ様の家で行ってもよろしいですか?地下室を早く見てみたいので(笑)」
「構いませんよ(笑)」
「直ぐに用意しますので少々お待ち下さい」
本当に早く地下室を見たかったのか、直ぐに契約書類を揃えて戻ってきたので、私達は買い取り予定の借家へと向かったの。
➖・➖・➖小桃です➖・➖・➖
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