第18話 中心を目指して

 翌日から騎士級ナイト以上のゴブリンを求めて、中心部へ向かって進んだの。


 程良く開けた場所があったので、音を立ててゴブリンを呼び寄せると、ゴブリンはやって来るけど戦士級ファイターばかり…上位種って個体数がかなり少ないのかな?

 それでも移動しながら探す事を考えると、呼び寄せる方が楽なので音を立て続けたの。ようやくお目当ての騎士級ナイトの反応があったので、戦闘態勢をとって待ち構える。


「アニー、取り敢えず戦ってみて。」

「OK!」


 騎士級ナイト戦士級ファイターが5体現れた。騎士級ナイトはアニーに任せるので、私は残りの5体を相手する。


「アニー、雑魚は殺るから騎士級ナイトに集中して良いからね。〚複数の血弾マルチ ブラッドバレット〛!」


 血液の弾丸が5体のゴブリンを撃ち抜いた。


「ハルカ、後は任せてね!」


 アニエラは双剣で騎士級ナイトへ向かって行く、鞘から剣を抜いて斬撃を飛ばした。騎士級ナイトは剣で受け止めようとするが、斬撃で剣を弾き飛ばした。そのまま完全に体勢を崩した相手の頭部へ剣先を突き刺し勝利したの。圧勝したアニエラは私の方を向いてVサインをして微笑んでた。


「凄いよアニー!私なんて初めて戦った時は傷だらけだったもん(汗)」

「えへへ、ハルカと一緒に頑張ったからだよ♪これからも頑張ろうね!」

「うん♪もう少し呼び寄せて将軍級ジェネラルを待ってみよう。」


 日が傾くまで粘ったけど、騎士級ナイトが何回か来ただけで、将軍級ジェネラルは現れなかったので拠点へと帰った。


並列思考セレブロ将軍級ジェネラルって呼び寄せるのは無理なのかな?』

『そうかも知れないね、基本的には拠点みたいな所で控えてるのかな?』

『明日はさ、騎士級ナイトを捕縛して尋問してみる?』

『良いね、それで行こう♪』


 将軍級ジェネラルを探すのは難しそうなので、騎士級ナイトを捕縛して居場所を聞きだす事にしたの。並列思考セレブロと明日の予定を決めた後に、アニエラが話しかけてきて、


「ハルカ、あれいい?」

「あぁ、良いよ♪」

「えへへ、ありがとう♪カプッ!」

「あぁん、」

「まだ、なれにゃい?」

「うんっ…なかなか、なれないっ…あっ、」

「ご馳走さまでした♪」

「うん、はぁはぁっ。アニー、明日は騎士級ナイトを捕縛して将軍級ジェネラルを居場所を聞き出すよ。」

「OK!」


 そう言って明日に備えて就寝したの。


➖➖➖アニエラ視点➖➖➖

 ハルカは吸血すると変な声を出す。

 あの声を聞いてると私の体が熱くなるの…明日から吸血する時は、もう少しゆっくりと吸血してあの声を長く聞いちゃおうかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る