未定

町は霧に包まれていて、いくつもの橋の先のほうへとぼんやり霞みながら広がっている。

続いて、完全な野原が一本調子で高くなってゆき、はるか彼方で光の淡い空のはっきりしない裾にまで達している。そうやって高みから見渡すと、眺めはどこもじっと動かないように見え、まるで一枚の絵で、錨を下ろした船は川の隅にかたまり、川は緑の丘を蛇行し、細長い形をした川のなかの島は、捕らえられた大きな黒い魚が水に浮かんでいるみたいに見える。

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