第18話 ポーの声が生まれた瞬間

 皆さんは自分のオリジナルのキャラクターなどを作る時に何を最初に考えるだろうか?


 私の場合、最初は『声』である。

 

 声を演じる人を声優と呼ぶ。(役者さんによっては失礼に当たるかもしれないが)

 声によって聴くものは姿を想像し、自分だけの完成された登場人物を作ることができる。


 その最たるものはやはり、CDドラマやラジオドラマだろう。

 映像に大分押されているが、それでも時々ゲームやアニメの音声ドラマが出てくることがある。


 さて、ポーの『声探し』は実のところ、結構大変だった。


 そもそも、オッサン・ジジイ系の声優は減少傾向にある。


 すでに青野武氏などは鬼籍に入った。


 最近、テレビでお見掛けする野沢雅子さん(実はクダニドの声は彼女)もご高齢だし神谷さんも特別な理由がない限りテレビに出なくなった。


 そんな時、第三次スーパーロボット大戦αというゲームの『テムジン』というロボットをYouTubeで見た。


 ご存じの方も多いだろうがスーパーロボット大戦シリーズはアニメのロボットが共闘して悪と戦うドリームマッチなゲームだ。


『テムジン』も元はセガが開発した「ヴァーチャロン」というゲームからの客演だ。


 元テムジン遣いの私は「声、若いんだろうなぁ」と思ったら、声を聴いて驚いた。


 実にポーにしっくりくる。


 すぐに名前を検索して『谷昌樹』さんが声を担当していることを知る。


 Xボックス360のヘイロー(1から3)の主人公スパルタン117の声や石塚運昇氏が他界してからニーアムニーソンの吹き替えも彼が多く演じている。

 他にも海外ドキュメンタリーなどの吹き替えなどもやっている。


「絵にかいたようなタフで堅物の軍人」の声だが、少しギャグが入ると非常に面白い。

 

『なんでもカーグランプリ』の彼も私は好きだ。


 とにかく、声は決まった。

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