第15話少年と新たな力
次の日俺たちはエムジークに行くための準備を始めていた
「それで、エムジークに行くって言ったってどうするんだ?」
「まずは馬車の手配でござるな! それはこっちで準備しておきますので二人は旅用の道具を揃えてくるでござる!」
「なるほどな、それじゃ二手に別れるって事だな」
「それじゃあまた後で会いましょう! オタクさん」
「じゃ、また後でな」
ということでオタクと二手に別れたのだが……
「何を買えばいいんだ?」
「テント……とかですかね?」
「商店街にでも行ってみるか」
「そうですね、ついでに服なんかもいくつか買い足しましょう」
ということで商店街に向かい野営道具を売ってる店を探した。
「なかなか無いな」
「えへへ、でもこの串肉は美味しいので来てよかったです」
「あのなぁ……」
しかし中々見つからない、そんな時
「な、なあアンタら、なんか探してるのか?」
一人の男の子が話しかけてきた。
「ん? あぁ、ちょっと野営の道具を探しててな。
君は誰だ?」
「俺はヒュウ! それなら俺に任せてよ! 俺ここら辺詳しいんだ!」
「君に? それは有難いけど……」
「でもさ、その代わり少しだけお金が欲しいんだ……ほんと! 少しでいいんだ……」
「何かあったんですか?」
何やら深刻そうな様子で話す男の子に俺たちは話を聞くことに。
「実は……妹が病気なんだ!」
「妹さんが?」
「なるほど、そういうことか」
「だから案内をしに来てくれたんだな」
「うん……」
「よし、妹のとこに案内してくれ!」
「え……?」
「俺は光の適性が高くてな、もしかしたら治せるかもしれない」
「ほんと?!」
「あぁ、試すだけ試してみないか?」
「ありがとう兄ちゃん!」
「優しいんですね、トウマさん」
「ん?まあ、俺にも妹が居たからな。気持ちは分かるんだ」
「トウマさん妹が居たんですね! そういえばまだ私たちお互いについて何も知らないですね」
「まあ、そこら辺はおいおいでいいさ、行こうヒナノ」
俺たちがヒュウについて行くとボロボロの家が建ち並ぶ場所に来た。
「なあヒュウ、ここはなんなんだ?」
「スラムさ、俺たちは親がいないし、子供だから雇ってくれるとこもほとんど無いから、スラムに住むしかないんだ」
「そうだったのか……」
「ついたよ! ここだ!」
入るとそこには顔全体に包帯を巻き、全身に黒い模様が入った女の子が眠っていた。
「なっ! これは酷い……」
「こんな病気があるんですか……?」
「分からないけど、みんな病気病気言うんだ……な、治せるかな?!」
「わからない、けどやってみるしかない!」
今のステータスだと……
名前 トウマ 年齢16 種族人間
職業 剣士Lv.5 サブ職業 空魔法使いLv.5
HP 470/470
MP 340/340
攻撃力 60
防御力 35
魔攻 40
魔防 32
俊敏 38
運 40
〈スキル〉
・魔力操作 Lv.2
・身体強化 Lv.2
・剣術Lv.3
・体術Lv.2
・盾術Lv.1
〈レアスキル〉
・職業切り替え Lv._
・鑑定 Lv.2
・言語翻訳 Lv._
・空魔法Lv.2
・風魔法Lv.1
・光魔法Lv.1
・騎士の心得Lv._
〈属性適正〉
・火(大)
・水(中)
・風(特大)
・土(中)
・光(特大)
・闇(中)
・雷(低)
・氷(低)
・無(大)
・時(中)
・空(大)
「うーん、今のレベルの光魔法じゃダメだな」
「そんなっ!」
「なにか方法はないんですか?」
「そうだなぁ……試すだけ試してみよう」
今つける職業は……
《職業》
下級
・無職Lv.1
・戦士
・魔法使い
(火、水、風、土、光、闇、時)
・テイマー
・盗賊
中級
・騎士
・魔導師
(火、風、光、空)
New・魔法剣士(空)(魔法使いと剣士が一定のレベルになったため解放)
「よし、決まった!」
「え?」
「メイン職業を光魔導師、サブ職業を光魔法使いにチェンジ!」
名前 トウマ 年齢16 種族人間
職業 光魔導師Lv.1 サブ職業 光魔法使いLv.1
HP 300/300
MP 460/460
攻撃力 20
防御力 24
魔攻 45
魔防 45
俊敏 34
運 40
〈スキル〉
・魔力操作 Lv.4
・身体強化 Lv.2
・剣術Lv.3
・体術Lv.2
・盾術Lv.1
〈レアスキル〉
・職業切り替え Lv._
・鑑定 Lv.2
・言語翻訳 Lv._
・空魔法Lv.2
・風魔法Lv.5
・光魔法Lv.Max
・騎士の心得Lv._
・火魔法Lv.1
・無魔法Lv.1
・聖魔法Lv.5
〈属性適正〉魔法系職業2つにより適正2up
光系魔法職2個の為適正2個up
極が最大のため1つのみup
・火(特大)
・水(大)
・風(超特大)(魔法レベルup)
・土(大)
・光(極)最大(魔法レベルup)
・闇(大)
・雷(中)
・氷(中)
・無(特大)
・時(大)
・空(大)
「凄いことになったな……でも、これで治せそうだ!」
「ほんとか?!」
「あぁ!」
「それじゃあ早く治しましょう! 可哀想で見てられません!」
「まずは鑑定!」
名前 メリー 年齢8 種族人間
状態異常 嫉妬の呪い(美)
・嫉妬の呪い
説明
嫉妬の悪魔が容姿端麗なものにつける呪い
ありとあらゆる人に醜さを感じさせる
顔を隠すと感じなくなる
模様が回りきると死ぬ
「これは……」
「どうなんだよ先生!」
「せ、先生? いやまあいい。ヒュウ、これは病気じゃない」
「……? どういう事なんだ?」
「これは呪いだ」
「呪い?」
「この子、包帯で顔を隠してるのはなんでだ?」
「そ、それは……」
「言わなくていい、だいたい分かってる」
「どういう事なんですか? トウマさん!」
「この子は嫉妬の呪い(美)にかかっている」
「嫉妬の呪い?」
俺は鑑定で見た情報を教える。
「そんな……」
「メリー……」
「メリーは嫉妬の悪魔から醜い嫉妬をされた結果こうなったわけだ」
「メリー……! 死なないでくれ!」
「大丈夫です! きっとトウマさんが治してくれます! ですよね?!」
「あぁ、出来るかはわからんがやってみる」
「お願いします!」
俺はたった今手に入れた聖魔法を唱える
《セイクリッドカースヒール!》
「うわぁ……キレイな光だ……」
メリーの黒い模様が少し縮む。
「ダメだ……! 完全には消しきれない!」
「そんな……!」
「先生!」
「くそ……!」
《セイクリッドディスペル!》
「魔力全開だ!」
「う、うぅ……」
メリーが呻く。
「が、頑張れメリー!先生がきっと治してくれる!」
「いけ! たのむ!」
黒い模様が少しづつ消えていく。
「だァァァもう! 全部もってけ!」
魔法の光がより一層輝き部屋全体が眩しくなり目も開けられなくなる。
そして……
「は、はは。なんとかいけた、か……」
黒い模様が消えていた。
「トウマさん!」
「先生!」
「よかっ、た……」
俺の意識が暗転する。
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