第107話
ヒトミに魔石を食べさせた次の日、ヒトミが部屋に入って来た。
「今日は私もハザマ施設に連れて行ってください!たくさん武器が出来ました!」
「作ったアイテムを運べばいいんだよな?」
「そうです!どんどん稼ぎます!」
ヒトミはやる気に燃えていた。
「今日は4人でハザマに行こう」
4人でハザマに入りるとヒトミはさっそく受付にアイテムや武具を売った。
「こんなにたくさん、ありがとうございます。所で相談なのですが、今はすべての買い取り価格が上がっていて、納品して頂ければすぐに売れる状況が続いています。もっとたくさん売って頂ければ非常に助かります」
「分かりました。たくさん売りますね」
ヒトミは好調だ。
昨日魔石を食べて腕が上がっているように見える。
「俺達も頑張るか」
3人でハザマに入った。
いのりの強化とユイの弓でモンスターを狩るスピードが増している。
俺は、魔石を食べよう。
ユイに渡す分以外は全部食べる。
他には、ユイが少し元気が無い気がした。
「ユイ、大丈夫か?」
「うん、普通だよ?」
「そうか、ならいいんだ」
アマミヤ先生が急に話を変えた。
「そう言えばユイちゃんとフトシ君は遊びに行く話をしてたわよね?」
「そう、ダンジョン事件が落ち着いたら2人で遊びに行こうか」
「うん」
ユイが笑顔になった。
「でも、ダンジョンの件はいつ解決するんだろ? 冒険者が死んで政府が錬金術師を集めたと思ったら襲撃されて、今は錬金術師も冒険者も足りない。特級がダンジョンに行った話は聞かないし」
「しばらく、時間がかかると思うわ、犯人の捜索にダンジョン周辺のスケルトン狩り、思わぬ事が起きて政府も混乱してるのよ」
「今は、こうしてハザマのモンスターを狩っていく感じになるのか」
「フトシ君は、本当は1人の方が早く終わるのに、次の試験では中級になりましょう」
「受かれば、なりたいですよ」
「フトシは大丈夫、受かるよ」
「そうだな、前向きにやれることをやって悔いのないように試験に挑みたいな」
「その前に、フトシ君にはまたダンジョンへの要請があるかもしれないわ」
「前回は状況が噛み合っただけな気がする」
「フトシ君、1回成果を出したら、2回目、3回目と続くと思うの」
「うんうん、フトシが砦を出してから特級冒険者の効率が10倍になったって、ネットで話題だよ?」
「今は先の事をあまり考えすぎず、出来る事をしていくか」
ハザマを狩って帰った。
俺は手加減していたゴブリン・オーガ・グレートオーガのハザマ浸食を本気でやった。
魔石を食べた。
もしも、またダンジョンにサポート要員として呼ばれても、アシュラから自衛出来るようになっておこう。
ゴウタさんのハザマも様子を見に行こう。
そしてユイに魔石を食べてもらう。
ユイと遊びに行く。
出来る事は全部やっておきたい。
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