乙女から女に成《な》りし夜に見た小瓶の薔薇は仄《ほの》かにセピア

乙女から女にりし夜に見た小瓶の薔薇はほのかにセピア



 乙女という少女の頃は、何もかもが色鮮やかで煌めいて見えました。


 ですが大人の女性に成長致しますと、キラキラとしていた私の世界は微かに色が落ち着いて、見えるようになりました。


 それが悪いとか、いけないとかでは、全くないのですが……。何故だか私は少しだけ切ない気持ちになりました。


 そんな大人の今の自分と、子供の頃の自分の両者に思いを馳せつつ詠った短歌です。

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