幾重《いくえ》もの十二単衣に似た百合の花弁《かべん》に守られている雌花《めばな》

幾重いくえもの十二単衣に似た百合の花弁かべんに守られている雌花めばな



 鮮やかな色彩の百合の花びらが、まるで煌びやかな十二単衣のように見えました。


 そしてその中をそっと覗き込むと、花びらの奥の奥のほうに、これまた大切に大切に守られている一本の雌花が在りました。


 その魅惑の香りと甘美な百合の姿から、何だかこの世界の秘密を覗いてしまったかのような。


 そんな何とも言えない感情が湧いて、いたく感動し、感慨深い気持ちになりました。

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