(四)

 捜査会議が終わるとすぐに、鰺ヶ沢善雄と林崎信一は、予め協力要請をしていた大阪府警東大阪北署の二名の鑑識係とともに下沼勇の自宅を訪れた。アパートの前で張り込みをしていた藤崎淳と森田倫太郎も合流した。

 捜査会議が終わってすぐ連絡しておいた大家も既に到着しており、捜査令状が届くとすぐに鍵を開けてもらって部屋に入った。

 満を持して捜索に入ったものの、事件に直接関係する証拠となりそうな品物は、押し入れに入れてあったスーツケース以外には見つからなかった。また、ノートパソコンについては何か情報が入っている可能性があるとのことで押収することとなった。

 そして鑑識班の指紋採取については十分すぎるくらい確保できた。


(続く)

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