箱庭System




コントロールできない感情を

制御しようとして暴走する激情

理不尽な社会のシステムの一員に

僕は成り下がってる

だから牙で噛み付く感覚で 逆らうの?


カーテンから差し込む光

揺れる風 震えるその手

この原風景は 色を落として

欠落した 僕自身のようで

生暖かい空気が 僕らを取り囲む


箱庭の平穏の外側では

たくさんの人が飢え苦しむのに?


コントロールできない感情を

持て余しては楽しむ 習俗の劇場で

「本当に申し訳ありませんでした」

と土下座をする大人をオトナが蔑む繰り返しで

折り返して ニクシミを抽出

救出のスベを考える事なく

「自分だけ幸せだったら精神」をスローガンに

愛と平和を叫んでる?

身勝手 それこそ その人の勝手

だけど かつて手を伸ばしたかった人の事を忘れ

あなただって 僕だって

距離を近くにして 囁きたかったって

その純粋な衝動を忘れかけているオトナなんだ


カーテンから差し込む光

揺れる木々 震えるその躰

この原風景は 雨でくすんで

腫れ上がり 世界は違う色を重ねて

昨日と同じ時間はもう流れない


箱庭の平穏の外側では

君の冒険を待つ人がいるから?


カーテンから差し込む光

揺れる風 震えるその手

暖かい光に抱き締められて うたた寝 

心根 いつかね 心音 聞かせて 寝かせて


箱庭の内側も外側も

実は僕ら次第君次第


コントロールできない感情だから

君に捧ぐ 荒削りの言霊作り


箱庭の向こう側へ

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