殺し屋JKに拉致られて密接距離で過ごす一時の話
ひとぎん
1 プリーツスカートとカランビット
[位置:正面]
//ゆっくりと音声がフェードイン
「……え、人違い? ちゃんと確認したの?」
「……えーそんなのあり? うーん、じゃあこの人どうするの。やるの?」//わずかにめんどくさそうな感じ
//このセリフを言い終わった辺りでフェードイン完了
「……私が? なんで?」//わずかにめんどくさそうな感じ
「……ヘンなクライアント。で標的の方はいいの?」
「……ついでに休め? いいよ私やるって」//わずかに強がるような感じ
「……う、それは……そうだけど……」//言い返せず言葉に詰まる感じ
「……分かった、じゃああの子に任せる。……はい。……はい、了解」//渋々といった感じ
//SE:電話の通話オフ 位置:正面
「……あ、起きてる」
「こんなトコで目ぇ覚めてびっくりしてるかもけど、暴れたりしないでね。止めるのだるいから」//フラットな口調
//SE:聞き手が立ち上がる音 位置:正面
「あーダメ。座って」
//SE:靴下でフローリングを歩く音、早歩きで数歩 位置:正面 遠くから徐々に真正面に近づく
//SE:聞き手の服を掴むような音、聞き手をソファにどかっと座らせる音 位置:正面
[位置:右、距離:近]
//SE;フォールディングナイフを開く音 位置:正面
「首に当ててるの、分かる? このナイフで首撫でられるの嫌なら、大人しく座って、私の話聞いてね。できたら代わりに手で頭撫でてあげる」//耳元で
「大人しく、できる?」//耳元で
//聞き手小さくゆっくり頷く間
//SE;フォールディングナイフを閉じる音 位置:正面
「ん、オッケ。よーしよし」//「よーしよし」のタイミングでSE:頭を撫でる音
[位置:正面、距離:中]
「この部屋? あぁ、ここはセーフハ……私の部屋!」//セーフハウスと言いかけて言い直す
「ううん、私の部屋。私がそうって言ってるからそういうことにしてね」//ちょっと早口に
「んで、あなたがなんでここに連れてこられたのかと言うとね……ぶっちゃけて言うと手違いなの」
「ん~色々ぼかして言うとね、とある人をら…えーと連れてくるお仕事を受けて、私が実行役だったんだけど、裏方の送ってきた情報が間違ってたの。さっき電話来て私も今知ったとこ」//「ら…」は拉致と言いかけて途中で止める感じ
「それでね、仕事が終わるまではあなたを解放するなって言われちゃって」
「クライアントがね、一般人を巻き込んだり危害を加えたりするの嫌いなタイプらしくって、”こちら側の不手際で危険に晒すわけにはいかない”~だってさ」
「だからまぁ、ウチら側としてもあなたを解放してあげたい所なんだけど……」
//SE:靴下でフローリングを歩く音 位置は正面から徐々に右へ
//SE:ソファに座る音 位置:右
[位置:右、距離:近]
「さっき言った"間違った情報"がさ、私らと敵対してる奴らにも流れちゃってるみたいで、そいつらがあなたを狙うかもしれないの。向こうは堅気がどうこうなんて気にもしないから、違うってわかっても、口封じとかで殺しちゃうだろうし」
「だから無事に仕事が終わって…まぁ実行役は別の子がやることになったんだけど。あいつらの妨害が失敗したことを分からせるまで、あなたはここにいた方がいいの。私と一緒に。それまでは、あなたが無関係で狙う意味もないことがあいつらにも分からないからさ」
「あ、私の事はミツキって呼んでね! ミツキちゃんでもみっちゃんでもいいよ」
「……」//自己紹介への反応もなく途方に暮れる聞き手を見て困るような声
「
「ただまぁ、無理に逃げ出そうとしたり、誰かを呼ぼうとしたら私達も困るから――」//右耳に接近しながら距離に併せて声を落とす
//SE:フォールディングナイフを展開する音 位置:正面
「その時はちょっと痛い目に遭ってもらうから、よろしくね♪」//右耳のすぐ側 囁き声
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます