音楽

朝、起きたら、いつもの小学3年生にもどっていた。


小学校に行った。

今日はフルートを吹いた。

最初は、なかなか良い音にならなかった。

でも、何回も吹いて練習していたら、そのうちに、プーッと、きれいに響く良き音を出せるようになれた!

うれしいーっ!(*≧∇≦)ノ


1人づつ、歌を歌った。

そしたら、音楽の先生に、少年少女合唱団に入ることを推薦された。

それで、クラスから3人選ばれて、合唱団に入った。


水曜日と土曜日に、市民会館で、合唱の練習をしている。


ウィーンで、世界のいろんな国の、少年少女合唱団の集まる世界大会あって、文菜っちの入ってる合唱団も、参加することになった。

ウィーン少年合唱団の音楽の先生と、文菜っちの合唱団の音楽の先生とは、昔からの知り合いで、いっしょにウィーンで学んだ仲間らしい。


家に帰って、ママに

「合唱団でウィーンに行くことになったでー」

って言ったら

「うーわっ!ほんまか?ママまだウィーンには行ったことないねん!ママもいっしょについて行ったろ!」

って飛び上がって、めっちゃ喜んでいる。


優奈お姉ちゃんも

「うわっ!うちもいっしょにウィーン行きたいー!本場もんのザッハトルテ食べたいねん!」


「ザッハトルテって何なん?」

って文菜っちは、優奈ちゃんに聞いた。


「チョコレートケーキやんな?」

って優奈ちゃんもママに聞いてた。


「そやで!めっちゃ美味しいチョコレートケーキ」


「うわーっ!ほんまかー?ウィーン行ったら食べたろ!楽しみやなー」


「ケーキ食べに行くんやなくて、合唱団で合唱しに行くんやろ!文菜っちは!」


「いいの!いいの!ザッハトルテのついでに合唱に行くんやから...」


「こらー!おこられるわっ!そんなん言うたら」


「ザッハトルテにおこられるん?」


「ちがうわっ!合唱のほうにやっ!」


「わかってるよー!合唱も楽しみやなー」


「合唱もなん?」


「ええから、ええから、両方!どっちも!」


「文菜っち、さっきまでザッハトルテ知らんかったくせに~!」


「あはははは」


☆☆☆☆☆


夏休み、文菜っちは合唱団でウィーンに行った。

ママと優奈ちゃんもいっしょについて来た。


ホテルに着いた。


そして、ホテル・ザッハーに行ってみた。


カフェに入った。


ザッハトルテを3人で食べた。

めっちゃ美味しい。チョコレートケーキ。


「このホテルは、確か昔、ビバルディさんの住んでた場所やったんやな~」

ってママはザッハトルテを食べながら言っている。

「ビバルディさん?」

「四季って曲を作った作曲家やん」

「へぇー、なんか、聞いたことある名前と曲やなー」


「そやろ!有名な曲やから。ビバルディさん、四季を作曲しはったのは、日本で言うたら、江戸時代中頃かな?」

「へぇー、そうなんや!」


「ホテルザッハーの出来たのは、日本も明治時代になった頃やろなー」

「ふぅーん、そっか」


「ビバルディさんはウィーンの人なん?」

「ヴェネチア生まれやったかな」


「モーツァルトと同じ頃なん?」

「モーツァルトのちょっと前くらいやろな」


「このホテルザッハーの向かい側にある、あの建物は?」

「ウィーン国立歌劇場やなー」

「あそこで歌うんかなー?」

「いや、あそことはちゃうやろー」


文菜っちは、合唱団でエーデルワイスを歌って、帰った。





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