黯然失色のレゾンデートル

ヤマイココロ

何もない迷路

私は歩く


 この暗闇を行くあてもなく。


私は止まる


 休憩しつつ辺りを見渡す。


私は考える


 出口も光も何もないこの場所で、どこに向かえばいいのかと。


私は気付く


 どれだけ歩いても、止まっていても、見える景色は何一つ変わらないという事を。


私はやめる


 歩みを。思考を。抗うことを。


私は望む


 誰か、私を見つけてと。

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