第3話 もしかしてアタシの武器、弱すぎ!?
〈レベルアップ――Lv2 スキルポイント:+1 ステータスポイント:+1〉
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|≪ステータス≫| クラフトツリー | バッグ | マップ | Lv2
STR DEF VIT DEX AGI MG ::MP
10→11 10→11 10→11 20→21 5→6 5→6 42/50→44/52
スキル:『
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お、初戦闘でいきなりレベルが上がったぞ。
ステータスを見ると、レベルアップに伴って各種能力値が上昇している。体感ではまったく分かんないけどね。
ちなみにステータス値が、どんな能力に影響しているのかはこんな感じだ。
STR:物理攻撃 DEF:物理防御
登攀力 魔法防御
バッグ容量
VIT:生命力 DEX :器用さ
スタミナ 命中率
忍耐力 生産力
AGI:走力 MG:魔法攻撃
反応速度 MP回復力
動体視力
おそらくSTR・DEF・VITは10、AGI・MGは5が初期値。DEXが高いのはジョブ適正だろう。
MPは50が初期値で、MGが上がれば上限も上がっていく……
「ってMPが減っている!?」
スキルを使った覚えはないぞ!?
そもそも最初の技工士に『製作』以外のスキルなんてないし、俺がゲームを始めたからやった行動なんて、カスタム銃での攻撃くらいしかないし……
まさかこれMP消費すんのかよ!?
しかも四発しか打ってなくてMP8消費だから、一発あたり2の消費だ。
もし20発外してたら攻撃手段がなくなって、初期フィールドの雑魚モンスター相手に負けてた可能性すらあるぞ。
初期武器として、この性能はクソ武器……
と、決めつけるにはまだ早いか。
魔法職とかは初めからすべての魔法攻撃でMPを消費するしな。
レベルアップでの全回復はないようだが、時間でのMP回復で間に合っている可能性はある。
とりあえず、戦闘を繰り返しながら。色々試してみるとしよう。
もちろんスキルポイントは温存です。
フォボニアの黒森林は見た目以上に広大で、半日かけても森を出ることはできなかった。(採集や戦闘で思ったより時間がかかったのもあるが)
遠間に見える王都セクタムは、思っていたより遠かったようで、まっすぐ進んでもあと一日はかかるだろう。
「獲物の解体までさせるゲームってなんだよ……」
俺はといえば、森の中で火をおこして『ブラックボアの生肉』を焼いていた。
進みが遅いのは、モンスターの素材剥ぎ取りにいちいち時間がかかったからだ。
βと違って、なぜかこのリアルカオスグランツでは、アイテムの採集は自力だ。
ナイフでちまちまブラックボアを解体する時間の虚無さと言ったら……
ま、でもその甲斐あってか、レベルは5まで上がったし、アイテムの色々手に入ったので、クラフトツリーもさらにいくつか解放された。
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|≪ステータス≫| クラフトツリー | バッグ | マップ |
STR DEF VIT DEX AGI MG ::MP
15 15 15 25 10 10 26/60
スキル:『
スキルポイント:5
ステータスポイント:5
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| ステータス |≪クラフトツリー≫| バッグ | マップ |
Tier0
≪カスタム銃≫
『射程強化Lv1 〇』 『威力強化Lv1 〇』
『命中率強化Lv1 〇』 『R武器種変更』
『アタッチメント 〇』
Tier1
≪サーモゴーグル≫ ≪Rガントレット≫≪魔石爆弾 〇≫≪アームシールド≫
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フォボニアの黒森林の敵はザコなので、ステータスポイントは割り振らずに温存している。
βテスト通りなら、振った後に変更はできないしな。
クラフトツリーはティアが上がっていくごとに、種類と質が上がっていく。始めたてだから当然だが、解放されたのはTier1まで。
当然、こっちのポイントも温存している。
「うあっち! ……これもう、火は通ったのか?」
今日は都合五匹のブラックボアと、ミドルスネーク、ディザークロウ、ヤングゴブリンを数匹ずつ倒した。
どいつもコイツも現実世界の動物より二回りもデカイノで、肉が大量にバッグを圧迫してしまっている。
だから、余った肉が腐らないように、燻して燻製にしているため、周囲が肉と煙だらけだ。しばらく飯には困らないな。
献立が肉一色だけど。
このままだと、ずーっと肉。
周り植物だらけだけど、なにが食えるのかわからんし。
「は、はふはぐ」
今日一日戦ってばかりで腹ペコだったから、うまくてしょうがない!
味付けなしでも最高に美味い。あればさらに美味しいんだろうけど。
「モツも旨い! タンも旨い! カルビ旨い! ビールがほしいいいい!」
ちなみにディザークロウと、ヤングゴブリンからは肉が取れなかった。
その原因はおそらく“モンスター”かどうかだ。
ブラックボアとミドルスネークは動物で、魔石を持たないから、死後肉体が残る。
ディザークロウとヤングゴブリンはモンスターなので、死後魔力が強く宿った部位(魔石や残留部位)しか残らない。
「動物を倒したときより、明らかにモンスターを倒した方が経験値美味しかったもんな。今後、ブラックボアとかは飯分だけでいいな。……てか、当分はいいな」
俺はちら、と横目で燻製にしている肉を見る。
軽く数十キロ……ブラックボア五匹分だけで二週間は食べていけそうだ。
ディザークロウやヤングゴブリンからは、
これらは製作の材料にもなりそうだし、荷物量も圧倒的に少ない。
経験値効率も含めて、どう考えてもモンスターの方が狩りに適している。
「さて、腹も満ちたし、ポイントの振り方を考えるか」
焼き串を捨てて、ステータスウィンドウを開いた。
今日一日の実験で色々分かったことがある。
まずはMPの回復速度は、およそ5MP/h。一時間に5MPほど。
ゲームと違って、そうモンスターと連戦になるわけではなかったから、いちおうはMPは回った。
とはいえ、最後は残り26MP。
しかも、できるだけ無駄撃ちを減らして、効率的に戦ってこれだ。
この結果は、極めて危うい。
もし分散してではなく、まとまってモンスターに襲われたら。
もし数発では倒せないようなボス敵と戦闘になった場合、MP切れで負ける可能性がある。
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≪カスタム銃≫ Tier1 精錬度0/10
貴方が初めて『
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カスタム銃の詳細を表示する。
もう、どこから見ても初期武器って感じのテキストをしてるんだわ。
『カオスグランツ』には武器に精錬度の概念があって、いくつかの方法で武器を強化することができる。
製錬度を上げると、武器の基礎性能が上がるだけではなく、特殊な能力が追加されたりもする。
基本は稀に手に入る宝珠で強化するのだが、『
核に魔石を使っている都合か、同じ魔石で精錬度を上げることができるんだ。
ただ、この特殊な仕様も、カスタム銃の初期性能を考えたら、弱すぎる武器の救済措置って感じだ。
攻撃に魔力を消費する以上、やはりキツイ。
「やっぱり、いずれは近接武器に切り替える必要があるな」
狙いはもちろんTier1の『Rガントレット』だ。
レアリティがR《レア》で低Tierの中では高く、さらに現時点で製作を狙える唯一の近接武器だ。
そしてなにより、R以上の
実際に製作しないとしても、開放しておくメリットは十分ある。
Rレアのクラフト解放には2もスキルポイントを消費してしまうが、それに見合う価値はあると見た。
そう考えて、俺はスキルポイント2を使って『Rガントレット』をポチった。
〈Tier1『Rガントレット』——解放〉
〈Tier1『Rガントレット』付属スキル―—『意気軒高』獲得〉
〈Tier1『Rガントレット』必要素材
——『縞炎石×100』『魔石×20』『
よし、想像通りスキルが取れたな。
そのスキル効果は……うげ。
〈『意気軒高』——STR+6 DEF+4〉
ただのステータスアップのパッシブスキルだ。
うーん、ないよりはマシだけど、直接的に役立つスキルじゃないな。
なんならカスタム銃で戦っているうちは、ステータスアップの恩恵すらあまり感じなさそうだ。
だがまあ、ないよりはいい。
今日だってレベルアップでSTRが上がるまでは、ブラックボアの運搬や解体だって、なかなかの重労働だったもんな。それが楽になると思えば悪くない。
製作に必要なアイテムも分かった。
『縞炎石』と白色のノーマル『魔石』は少量手元にあるが、まだまだ量が足りない。Rの青魔石はおそらくもう少し強いモンスターを倒さねば入手できないだろう。
とりあえず、『縞炎石』を揃えるために、どこかで洞窟を見つけたら潜ってみてもいいかもな。
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