第23話 幕間③
あら……あらら?
あらららあ?
相性が良い。
ここで?
ここでなの??
ちょっと……面白味がないけれど。
釜としての機能。
あの子自身の興味と反応。
凄く……相性が良い。
今……あの子は、私の目の前で浮かんでいる。
『AKIRA』の魂の状態で。
「うーん……意外と日本文化に寛容?」
私は日本じゃないけど……釜戸の神。
日本の神とは仲が良いから、今回の件も引き受けたんだけど。
「けど……そうね。他の釜は、異常に面白かったわ」
ご飯ばっかりで、食べられないから……すっごく慌ててたの。あれも……結構面白かったわ。日本のコメディぽくて。
そうじゃなくて……この子の次の転生先。
くるくる巡る……次の場所を決めなきゃだけど。
「自分で言うのもなんだけど……あんまり種類がないのよね?」
釜って重要ではあるんだけど……現世じゃ電化製品が多いから、廃れかけているのよね?
一回それに転生させた時も、面白い反応を見せてはくれたけど。
「……選びたい?」
『AKIRA』に聞いても、軽く白く光るだけ。
私の声に呼応はしているけど……それだけ。
なら……次に決めるのには。
「くーるくるー」
駒を取り出し……くるくる回す。
回している周りには、それまでの釜の印。
そして……止まったのは。
「……やっぱりあそこね?」
茶釜に行ってらっしゃい?
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