第16話 煮炊き釜?
煮炊き釜。
つーか、鍋?
にしては……コンロ?
釜戸……ええ、そうね。釜戸の火が凄い!?
あっちぃいいわぁ!?
(あぁあつぅうういぃいい!?)
これまでの釜だって、火はたしかに感じてたけど。ほとんどが『間接的』。
だから……直接当てられてる、この感覚はなかった。
『焼かれてる』に等しいのよぉお!?
なんの煮炊き釜なのよぉお!?
スープ? 煮込み料理?
おばちゃんは、水分多いって言ってたけどぉ!?
あと、何? なんなの!?
「んー……今日はおにぎりがいいかねぇ?」
熱くて目が使えないけど……おばちゃんの声は聞こえてきたわ!
(なんですってぇ!?)
煮炊き釜だけど。
アタシ……今、今!!
米を炊いているわけぇ!? つまり……羽釜!?
土鍋じゃなくて、釜炊きのご飯炊いてんの!?
そんなの……めちゃくちゃ美味いに決まっているじゃないのぉおおおお!?
アタシ意外にも釜飯とか好きよ!!
けど……釜炊きご飯のおにぎり……よだれ案件じゃないの!? ちょっと贅沢にするなら、筋子よね!! 醤油漬けがたまんないわ!!
(ああ……ああ)
これまでと違って……なんか昇天しそうだわ。
気持ちよく、意識が遠のいてい気がしたけど……待った待った!?
また意味わからんと、転生させられそうになるわ!!
(見届けるのよん! ここでの飯テロを!!)
ちょっとだけ、熱さにも慣れたから目を開放したんだけど。
めっちゃ長い『耳』が見えたわ。動物の……何あれ??
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