第1520話 飛ばされて上天草
ズゴゴゴ…………ドガァァァンンン!!
そそり立つ石の柱にゴーレムが衝突する。
ぶつかった衝撃で辺り一面に石の破片が散らばる。
ぎ、ギリギリだったぁ……
急いで近くに行ってみると、島の様子がわかる。
島と島との間を結ぶ白い橋……天草五橋のひとつですね。
本当に熊本まで飛んできたのか……
確かここは四号橋だよね?
上天草と天草を結ぶ5つの橋のひとつで、橋の根元には海中ダンジョンがある。
前にマグロを取りにここまで来たのが懐かしいですねー。
ゴーレムがぶつかって吹き飛ばなくてよかったー……
「とりあえずゴーレムをどかして……人里から離れないと」
「田島氏!無事か!?」
「へ?……あ、葛葉さん?どうしてここに??」
振り返ると葛葉さんが空を飛んでいた。
折り鶴に乗ったデキる女性スタイルはギャップ萌え的な要素もあっていいですねー。
って、そんなことは良くて!
確か長崎にいたのでは?!
「佐世保のギルド本部にいたのでは?どうしてここに?!」
「そんなもん、あのゴーレムが走り出したと聞いて八代に先回りしたんじゃよ。万が一お主が倒された場合、八代は死守しねばならぬからのう。その様子だと余裕そうじゃな……」
「余裕では無いです……さっきまで手も足も出ない(物理)でしたし」
「……その話、詳しく聞かせてもらおう」
俺はザックリとナシについて葛葉さんに話した。
ナシがフラクシア側であること、ルーン魔法を使って(創って?)いること、後ランクルさんの師匠っぽい事とあのゴーレムにダイダラボッチの心臓が入ってそうって事も追加で。
ダイダラボッチの心臓の件は葛葉さん経由で依頼があった奴だから頭抱えてます。
「そんな……一気にフラグ回収せんでもよかろうに……フラクシアにはぐれ妖精が絡むとは……他にも不味いことが起きているというのに……」
「へ?不味いこと?何かあったんですか?」
「それについては……『狐火 芝桜』!」
葛葉さんが手のひらから淡いピンク色の炎の渦を放出する。
ゴオォォォ!!
あっつ……くない!
炎の先には人影が。
鉄の腕が辛うじて炎の外から出てきている……
「お主がナシという魔法使いか。中々の強さじゃのう……」
「挨拶もなしに炎を投げてくるとは……これだからウェアビーストは知能が低い。だが、その術は東洋秘術、オンミョウ。ワシの名はタジマアラタから聞いたか?名前を知ったところでお主もモルモットには変わりないわい」
「……マッドサイエンティストとはこの事かのう?骨も残らず、魂すらも焼き尽くす狐火を直撃して火傷もせんとは。田島氏クラスか」
「そんな馬鹿な……」
「……そ奴と一緒にされると何か嫌じゃな」
何でやねん!
しかもナシ、本当に嫌そうな顔してるし!
そりゃ一介のリーマンと同じって言われたら魔法使いだと傷つくんでしょうけど……
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