第1518話 まさかのダイダラボッチ
ゴゴゴゴ……
ブラックホールを相殺する方法を思い出していると、空気の揺れを感じた。
周りを見渡すと、空いっぱいに広がっていた拳が消え、青空が広がっているのが清々し……ん?
いや、顔がそのまま浮かんでますね。
なんなら胴体も綺麗に見えます。
……どんだけデカイの?
今いるゴーレムが約3000メートルのはずだけど顔はさらに頭上。
なんなら霞んでるからうっすらとしか見えません。
ゴゴゴゴ……
「彼奴が先程の拳の主か……これ程の巨体を今まで隠していたとは……む?おぉ、弟子。寝起きか?寝不足は知識の敵だとあれほど……」
ナシが考え込むように沈黙する。
よく見ると耳元に何か小さい生き物が飛んでいる……
ブラックホールに飲み込まれそうになってるところ、ちょっと可愛い。
もしやフラクシアの伝令?
けど弟子って言ってたからまた別の敵とか?
……追加参戦だけはやめて欲しいんですが?
「……ほほう、なるほどのう。ニホンに眠りし古の神……ダイダラボッチというのか!……ふむ……ふむ……」
だ、ダイダラボッチ?!
……透明な姿じゃないのか。
何なら思いっきり金剛力士像に見えるんだけど……
アニメとリアルは違うんやねー。
そういえば、ダイダラボッチに関する依頼があった気がするな?
スマホでも……イテテ、ナシの魔法で身体動かせないんだった……
……まぁ、この『過重』のルーン魔法、一応身体が慣れてきて少し動けるようにはなってますが。
魔法って使われ続けると耐性が出来るんだよね。
元々『巨人の拳』が発動中ってこともあるので筋肉量が多いのもあるのかもね。
一応立ち上がるぐらいはできそうだけど……腰痛が怖いなぁ……
「……成程のう。このゴーレムのコアが彼奴の心臓か!心臓を取り返しに来た、と。全く!フレッシュゴーレムを作る際は屍人の心臓を使えとあれ程……何?神殺しは嫌だ?今更何を言っておるのだ!」
……わぁ、喧嘩始まったよ。
そして、心臓って言葉で思い出した。
俺、ダイダラボッチの心臓を探すの依頼されてたんだった……
確か年末のオークション前だよね?
アメリカに行く前、葛葉さんから内々で依頼されたんだっけ。
……オークションのゴタゴタとコミケですっかり忘れてたよ。
心臓を引っこ抜いたのは確か……ランクルさん!
はぐれ妖精で前学園祭に来てた妖精ですね。
……ってことは、このゴーレムを作ったのはランクルさん?
あの通話相手がランクルさんってことは……ナシってランクルさんのお師匠?!
……ランクルさん、俺より年下だと思ってたけどもしや、美容系男子だった?
そんな冗談を考えていた時、俺は気づいた。
……拳、どこいった?
ゴオオオォォォンッ!!!!!!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます