第1106話 〈閑話〉熊本空港にて

「かーさーん。こっちこっちぃー!」

「やっふぅー!」

「いっくぞぉー!」

「キャッキャ!」

「コラー!お前らぁ!」

「はしゃがない!……全く」

「グララララ、保部のところは元気だな」

「全くだぁ。誰に似たんだかぁ」

「ほんと、旦那に似らずに……もう少し大人しくなったらいいのに」

「……それ、俺の娘がヤンチャしてるって言ってるもんだぞ」

「あら?ごめんなさーい」

「お義母さん、うちの父さんを弄らないであげてくださいね。飛行機で暴れられても困るんですから」

「そうよ。一美さん。この人、ほんと後先考えないんだから。後、さっきのセリフ取り消してね?」

「……もう、本気の殺気出さないでね?ほら、他の人達が固まっちゃったじゃないのー」

「お前が不用意に喋るからだろぉ」

「そうだぞぉ、母さん。うちの嫁さんに文句言うなら俺もぉ考えるぞぉ」

「ごめんなさーい」

「はいはい、それは置いておいて。ゴン太!アンタが今回のリーダーなんだからそんなところで突っ立ってないで仕切る!」




「あん?かぁちゃんも怒鳴るなよ!今搭乗手続きやってんの!……すみません、ちょっとタッチパネル大きいやつあります?」

「……ったく、貸して。これがこうで、ここがこう!」

「あ、リリ!ここ違う。ママ達はここ、父さんと保部さんはここ、ウチらはここで子ども達はここだよ」

「えー、窓際押さえたくなーい?」

「大酒飲みがいるのに窓際に行ってみなさいよ?トイレ大変なことになるわよ?」

「……それもそうね。この席にしましょう。すみません、これでお願いします」

「……はい、入力確認しました。チェックインも受付しました。大九田様、保部様、本日はご利用ありがとうございます。ギルド専用機は45分後に出発いたします。お野菜とお肉関係の積載が終わりましたらご連絡致しますね。搭乗開始までもう暫くお待ちください」

「あ、はい。よろしくお願いします」




「ふぃー、これだけのぉ人数の旅行は初めてだからぁ、わっかんねぇなぁー。あーさんがぁ色々やってくれたらしいけどぉー。あ、とぉや!走るなぁ!」

「それなー……あーさんの頼みとはいえ……すげー数集まったもんだ」

「グララララ、ほとんど保部家じゃねぇかよ」

「あれ、雷火さぁん、轟は来てないんですかぁ?」

「ん?あぁ、旦那?あの人、年始の初打ちに出たいってさ。キヨノリさんもお婆ちゃんも不参加よ」

「あらた君的にはお婆ちゃんを連れてきたかったんだろうが……あの人はなー」

「90超えてうちの集落じゃ、1番の元気もんだがぁ」

「乗り物がダメ!って言ってるからねー」

「新幹線もぉダメだぁって話だったもんなぁー」

「とりあえずお婆ちゃんからだご汁の作り方を教わったし、私たちで作りましょうかね」

「そうね!ついでにショッピングとかも行きたいわねー」

「あ、一美さん!いいアイディアですね!六越とか行きます?」

「……そこは108でしょ」

「えー、お義母さん達にはまだ早くなーい?」

「何よ、ミミちゃん。私達もGYANGYANは読むわよ」

「そうよーリリちゃん。私達もまだまだ現役」

「……失礼なこと言うと、しばくぞ娘共?」

「「ひっ!!」」

「……お義母さん、言葉言葉」

「角がぁオーラでぇ作られてますよぉ……」





―――――――

閲覧ありがとうございます!


わ、ワチャワチャ感が凄い……


正式な自己紹介はまた後日!


星、ハート、コメントよろしくお願いします!


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