第761話 人質になりました
「……私たち、どうなるんですかね」
「さぁ?」
「おい!喋るな!さっさと歩け!」
「「はーい」」
ハイジャック犯達に捕まった俺と立川さんはそのまま縛られて客室区画まで連行されております。
客室区画に着くと他の方々も縛られてました。
……瑠璃さんとマネさん、おりんさんは寝てますね。
さてはバーで一服盛られた系?
計画性ありますねー。
……もしや、客室のすげー気持ちいいリクライニングチェアも計画のうち?!
「……なんか変なこと考えてません?」
「……そんな事ないですよー」
「少しは緊張感を持っていただいて……」
「そんなこと言ってもですねー。初体験なんでどんなもんなのかって恐怖感よりはワクワク感の方があってですね……」
「黙れって言ってるだろ!」
ゴチッ!
「ぐおっ?!う、腕の骨が……」
……あ、銃身が折れた。
しかもぶつけた衝撃で腕がジーンってなったっぽいね。
……絶対骨折れてないやん。
てか、そんな不用意に俺の頭殴るからー。
俺、石頭なんですよ。
確か事務所のプロフィールに書いて貰ったよ?
ダイヤモンドならすり潰せます!って。
……花畑さんから白い目で見られたなー。
その場で見せようとしたら止められたし。
「……ほんと、人間なのか疑いますよ?」
「……すんません。人間です」
そんなこんなでとりあえず1箇所に集められた俺たち。
ハイジャック犯のリーダー格っぽい人がやってきた。
「……これが日本のSSSランク2人か?全く、隙が多すぎる。ま、極東の猿なら仕方ないか、ふん!」
「……猿っておりんさんのことですかね?」
「……多分田島さんの事じゃないですか?ノー天気だし」
「ひど!ちゃんとハイジャック犯の1人ぶっ飛ばしましたよ?!」
「おい!そこ黙れ!この猿が!」
パンッ!
「いって!何すんだよ!ノータイムで銃打つヤツがいるか!……っていたな畜生!……眉間が凹んだよー」
滑らかな動きで拳銃取り出して俺に発砲しやがりましたよ!
全く!俺じゃなかったら死んでましたよ!
頭狙ってくれたから良かったけど!
身体だったら流石に激痛で悶えてたねー。
「……は?」
「へ?」
「嘘だろ……」
ハイジャック犯の方々が1歩下がる。
……そんなにドン引きしなくても良くない?
ただ単に頭が固いだけですけど?!
「……やっぱり人外」
立川さん、ぼそっと呟かない。
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