第415話 よし、他番組を巻き込もう

「うーん、どうしよう。ミセスマツミはどうやら効果が効きすぎる体質のようだね。これじゃ肉を食べたら暴れ回るんじゃないかな?」

「えぇ……それは困るよ……」

「番組的にもマツミさんに食べてもらわないと意味がないんですよ……そこをなんとか」


テスラさんとCM中に打ち合わせ。

あの後三人娘にも食べてもらって食レポをしてもらった。

パリパリの食感の中に塩味が加わって食べる手が止まらない1品だったよ。

ポテチとは違う食感だし、羽毛の部分がまだふんわりとした食感が残ってるから本当に不思議。

あればあるだけ無限に食べますな。

子どもたちにも食べさせようとしたけど効果がありすぎるようなので控えさせます。

ちりちゃん達にはおっきいお肉を食べさせるからもう少し待ってねー。


「そうねー。ヨラァリオンを食べてもらうなら体若い人か男性とかがいいわねー。確かほかのスタジオで収録してる人がいたわよね?その人呼んでこれないの?」

「ち、チャーリー!さ、流石にそれは無理でしょ?と、突然だし。お、お腹減ってないのにむ、無理して食べさせるのもき、気が引けるよ」

「……いえ、チャーリーさんのアドバイス、いいですね。ちょうど第1スタジオで収録してるから芸人さんが集まっているので飛び入りで参加させましょう。ギャラは深淵のモンスターが食べれるってことで言いくるめます!フフフ……ここで生放送を終わらせてたまるか……」


ぶ、プロデューサーさんの目がすわってるよ……

もう何も怖くないって感じですかね……

流石に俺もやりすぎた感が出て来ておりますよ。

熊本帰ったら福崎さんから説教されるんだろうな……

今度こそエリクサー、持っていって謝ろう。

今から整体の先生に予約しとくか……



~~~



「……はい、CMが開けたんだけどさー。猪木、これどういうこと?なんでこのメンバーが来てるのよ」

「いや、田島さんとテスラさん、チャーリーさんと話しまして……」

「まーまー、マツミ。ええやないの。正直、いい匂いがこっちのスタジオまできててん。収録に集中出来なかったからクレーム入れに行こうか話してたところやねん。向こうから呼んでくれるとは思ってなかったけどな!」

「せや。マツミはんだけいい思いしてたらバチあたるで。ほらそこの三人娘!今度別番組で会う予定やったけどあっちは飯食べれへんから嫌味言うとこやったからな!次回あった時はまろやかにツッコむから容赦せんで?」

「なにアイドルにメンチきっとんねん!アホか!」


パコンッ


マツミさんの背中をバンバン叩くマサさんとその頭をはたくハマちゃんさん。

うん、三人娘もハマちゃん、マサさんの雰囲気に飲まれて喋れてないね。


プロデューサーさんが呼んできたのはマイホームタウンのおふたりです。

別スタジオで『水曜日のマイホーム』の収録をしていたのでこれ幸いとプロデューサーさんか向こうのプロデューサーに声をかけて実現したそう。

何なら緊急企画で『深淵のモンスター、食べたら気絶する説』とか始めちゃってますよ……

テレビマンってタダでは起きないね。

……まぁ、気絶されると放送事故なのでやめて頂きたいところですよ。


多分気絶しそうだけども!






―――――――――

閲覧ありがとうございます!


はい、番組の構成なんて分かりません!


普通はありえないんでしょうけど、そこは現代ファンタジーで押し切ります!


星、ハート、コメントよろしくお願いします!






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