第323話 脳筋
下層は水中に沈んでいるだけで構造的には上層とかと同じ。
水中になっているけど空からの攻撃が魚が突進してくるぐらいしか変わらない。
「こういう時、あーさんの魔法楽だよな」
「ほんとぉ、水中でも関係なしで貫けるのが偉い」
「そうは言っても難しいぞ。しっかり急所に当てて〆ないと鮮度下がるし」
ゴン太達からの感想を聞きながらストーンランスを連射して魚を貫く。
ストーンランスは地面から石の槍を生成して貫くだけだから水中でも関係ないからね。
水の抵抗とか、魔力をこめればどーにかなりますからね!
:水の中でも十分見えるな
:海水がきれいだから映える
:水の中初見
:あ、宝生サンゴじゃん!あれキロ10万超えるぞ!
:サンゴは素材として取るのはNGだからな
:水中ダンジョン配信とかなかなかないから新鮮〈7500円〉
「コメントも喜んでるじゃんー。じゃ、俺も動くかー!……お、伊勢海老じゃーん!保部、行くぞ!」
「うぇぇ!?あれ、ヘビータンクロブスターじゃないか!しかも大人サイズ!ドームが割れちゃうぅ!」
「なーに、こうすればいいんだよ!」
ドンッ
ゴン太がドームの壁を蹴って水中に飛び出した。
その姿はまるで魚雷。
水中であの速度はすごいなー、水圧で肉もげそう。
そのままヘビータンクロブスターの殻の隙間に突撃!
ベキベキベキ……
ヘビータンクロブスターは動きを停めた。
正確には背中にある神経が潰されて仮死状態になったやつ。
……ヘビータンクロブスターって殻の厚さ15cmぐらいなかったか?
確かどっかの動画で空の殻に軽自動車ぶつけてもビクともしなかった様な……
「ブハッ……やっぱ無呼吸潜水はキツイぜ!あーさん、アイテムバックに収納よろー」
「……普通の人間は無呼吸であの速度で潜航しないし、一撃でエビ〆ないんよ」
「ま、普通の人間ならな!ブハハハ!」
……こいつに常識を求めるのはダメだな。
ツッコミ役のミミがいないとすぐに調子に乗るんだから救いがない。
:は?
:ま?
:えっ!?
:へ?
:ほ?
:やっぱりおっさんの友人だ……
:なんで水中であの速度が出せるんですかね……
:そもそもあのエビの殻、車がぶつかっても傷つかないはずだよな……
:田島さんで手一杯なのにそれと同じぐらい規格外の人がいたなんて……○熊本県ギルド公式
:殻使ったシェルターあるぞ(URL)
:やっぱ規格外じゃねぇか!!!〈2000円〉
:あ、福崎女史だ。お久しぶりー
:女史宛 つポーション〈1000円〉
コメントもあきれてるよ……
本気出すにしても加減しろとあれほど……
「……よし、保部。俺たちは普通に狩りするぞ。多分そろそろ周回してくる魚が来るから」
「そうだなぁ。あれと比べられたら洒落にならないしぃ」
「……扱いひでーぞ、お前ら」
これくらいで丁度いいんだよ!脳筋!
―――――――――
閲覧ありがとうございます!
筋肉は全てを解決する
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます