第303話 アマクサエンペラーコカトリス(もとい天草帝)

「『お肉のおっさん』についてはそこまで面白くない話なので、その話をする前にボスを倒しましょうか」

「あ、やっぱりタジマさんだったんですね。楽しみにしておきます。……ボスはコカトリス?それにしては大きいですね……」


ボス部屋に入ると5メートルを超えるニワトリがいた。

数は3羽、1番手前のやつが立派な鶏冠を持ってるからリーダー格かな?


「あれはコカトリスの中でも珍しい品種ですね。名前はアマクサエンペラーコカトリス。通称天草帝。熊本だけにしかいないモンスターです」

「アマクサ……あ、熊が持ってるビニール袋」

「……その覚え方は天草の人に怒られるのでやめた方がいいですよ」


熊本の形がそうなってるから仕方ないよね。

アマクサエンペラーコカトリス、通称天草帝。

元々は天草大王と呼ばれる熊本の地鶏がダンジョンに迷い込んでモンスター化したと言われている。

コカトリス種は基本石化毒を出すけど天草帝は毒を出さない。

その代わり鍛えられた足による蹴りで相手を倒す。

蹴りの風圧だけで数十メートル先まで届く斬撃を飛ばせる。

前天草の知り合いがワイバーンを食べてるところ見たって言ってたなー。

飛んでるやつ落としたんだろなー。


「倒し方は難しくは無いです。イミウル君出せます?」

「は、はい!民を守り、我を守りたまえ!『イミウル』!」


淡い光と共にイミウル君が出てくる。

魔法をかけて意思疎通ができることを確認。

じゃ倒し方講座と行きますか。




「天草帝は毒を吐きません。なので攻撃モーションが違うことに気をつけてください。狙い目は足を上げた時!」

「うわ!すごい風圧!」

「イミウル、これ嵐が来た時に感じた!木が倒される!」


天草帝が蹴り上げる時が1番すきが出来る。

何せ自分の顔近くまで振り上げるからね。

切り裂く風の塊も真っ直ぐしか飛ばないからそこを左右に交わしてから詰めると急所を狙いやすい。


「急所は首の根元と足の付け根ですね。はい終わり。次はサヒーリさん、やってみましょう」

「そんなさっくりやられても困りますけど!……イミウル、出来そう?」

「うん!頑張ってみる!」


よーし、その意気その意気!







―――――――――

閲覧ありがとうございます!


さて、戦闘ですよー…


中々描写が難しい……



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