第281話 聞かなかったことにします!

「よし、今日は帰りましょう!帰ってしっかり休みましょう」

「え?」


俺のたどり着いた結論は話を聞かないことにする!ということ。

多分まだ腹を割って話せるほど信頼関係できてないし、サヒーリ王女に無理に話させるのもなんか違う気がするからね。


「何かしら今言えない理由があるとは思います。それはまた今度落ち着いてから話してください。自分からは特に聞くことは無いです」

「え?……えぇ?……」

「旦那、流石にそれはサッパリしすぎじゃないですか?もう少し踏み込んでもいい気がしますよ?王女様も困惑してますし」

「えー……けっこう真面目に考えて意見出したつもりなんだけど……」


時間もそろそろ21時を超えそうだからね。

サヒーリ王女、一応まだ16歳だしね。

未成年が深夜までダンジョンに潜ってるのは教育上よろしくないですからね。

早めに帰るに越したことはないですよ。


決してゆりが晩御飯作って待ってるから早く帰りたいってわけじゃないからね!




という訳でティム君と別れてそのまま帰還ポータルへ。

移動中もサヒーリ王女は考え事をしているようだったけど特に突っ込んで聞かなかった。

何事も準備が必要ですしね。

話したくなったら話してもらえるのが1番よ。


帰還ポータルで地上に戻ると、メイドのジェスカさんが待っていた。

ギルドの人に聞いたところ1時間ほど前から帰還ポータル前に待機していたそうでジェスカさんを見るためだけに人垣が出来ていたそう。

……ほんと、遅くなってすみませんでした。

今日の取り分はほぼサヒーリ王女に渡して換金してもらった。

とりあえず明日、パーッと街で遊んでもらえば気分も晴れるんじゃないかな?

高校でも友人ができたそうなのでその辺と遊ぶといいよー。

青春、大事。

ジェスカさんにも今日のことを伝えておいた。

『大樹龍の瞳』については内緒にしておいたけど、雰囲気的にジェスカさんも知ってそうな感じはしたので恐らくナウロ側の人は何か知ってそうだ。


でかい事件とか巻き込まれたりしないよね?

モンスター相手ならまだどーにでもなるけど国家間はさすがに無理だよ!




―――――――――

閲覧ありがとうございます!


やっと終わった……

反省点が多い王女編になってしまった。


書いてる時も頭をひねりながら書きましたけど微妙な感じで終わってます。


一旦のんびり回を挟んで続きを書きます……



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