第270話 王女、ティム君と会う
「いやー、思ってたより早く着きましたね。イミウル君の頑張りですね」
「イミウル!頑張った!」
「タジマ様も凄いですよ!ワタクシに戦い方を教えながらサクサク進まれるんですもの」
「ま、ここは慣れてますから」
どんどん進むこと約45分、ランファたちの小屋に着いた。
ショートカットなしでもサクサクでした。
落とし穴とかのトラップ系がなくてモンスターとの連戦だったからね。
戦闘面なら誰にも負けませんから(ドヤ
……自分で言ってて恥ずかしくなるからやめよ。
「とりあえずランファに挨拶しに行きますか。ティム君もいるだろうし」
「白沢様とサテュロス様でしたっけ?亜人の方とは初めてお会いします」
「まぁ人と変わりませんよ。飲んだくれと弟子さんですし」
:ティム君!ティム君!〈50000円〉
:亜人と絡むと何かが起きる(確信)
:今日はどんな爆弾が来るかなー
:アル中との酒配信リターンズ希望〈5000円〉
……酒配信はもうしないから、絶対。
雑談をしながらランファの小屋についている呼び鈴を鳴らす。
チリンチリーンと音が鳴ると奥から走ってくる音がする。
「はーい、今開けまーす」
「お疲れ様、ランファいる?」
「あ!旦那!お疲れ様です!親方は薬の納品と打ち合わせに行ってます」
「ありゃ、残念」
ランファは今日は仕事だったか。
何だかんだ世界の薬業界にからんでるんだよな、あいつ。
日本だと元禄薬品に情報提供してるらしいけど。
ま、亜人でも金がないと生活出来ないからね。
「おや?旦那が女性と精霊を連れてるなんて珍しい。サテュロスのティムール・ズル・ゴォジュって言います。皆からはティムって呼ばれてます」
「ナウロ王国第三王女、サヒーリ・カラデシュ・モックスと申します。こちらはワタクシの精霊、イミウルです」
「イミウルです。よろしく!」
サヒーリ王女が優雅に一礼し、ティム君に挨拶。
様になってますねー、さすが王女。
「これから約1年、熊本にいるらしいから挨拶も兼ねて連れてきたんよ。家主がいないならまた今度にするかー」
「そうですねー。多分戻ってくるのは明日かと。あ、そうだ。休憩がてら何か食べていきます?ちょうど料理ができたとこなんですよ」
――――――――
閲覧ありがとうございます!
もう少しで飯回です!
ダンジョンの飯かどうかは置いておいて……
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
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