第248話 ラーメンを食べよう!

「へー!熊本城ダンジョンに潜ってたんですよね!何かいいのありました?」

「配信見られてるんですよね?オークとゴブリンがえらい巣作ってましたねー。配信外である程度潰しておきましたけど周知した方がいいですねー。あとはエンペラーリッチがいたぐらいですか?アイテムとかはそのまま預けてます」

「そういえば熊本城から本部に大荷物が緊急ってことで送られてましたね。あれやっぱり田島さんでしたか」


いやはや、骨ばっかりですよー。

全部肥料になるぐらいしか思いつかないし、値段もやすいでしょ。


「エンペラーリッチはなかなか気になる素材ですよ!明日から休みだからすぐ調べられないのが残念無念!」

「確かに、タジマ様の強さは桁違いでした。それにしてもエンペラーリッチ程のモンスター、ニホンの方はらくらく倒されるものなんでしょうか?」

「「田島さんが異常なので参考にしないでください!」」


……そこまで言わなくても良くないですかー?

確かにソロで倒すもんじゃないと思いますけどー。

東京の探索者なら4,5人でパーティー組めば楽勝でしょ?


「そもそも世界的にエンペラーリッチの目撃情報が少ないんですよ。討伐記録に至っては数える程しかないはずですが?」

「ですよ!だから素材が気になるのですよ!無尽蔵とも呼ばれる魔力、無詠唱にもかかわらず威力速度が落ちない魔法、そしてモンスターを使役する方法……研究者垂涎の素材なのです!」

「やはり、エンペラーリッチは危険なモンスターでしたか。タジマ様がユニークスキルを使用されていたとはいえほぼ無傷で倒されていたのでニホンでは危険度が低いものかと」

「……田島さん、説教いっときます?」

「……ラーメン奢るので勘弁してください」


食券代後ではらいますんで、今日は正座勘弁してください……



そうこうしているうちに厨房から南田さんが出てきた。

「はい、お待たせしましたー。大元帥名物熊本ラーメン揚げニンニクトッピングね。田島さんはチャーシュー麺大盛。今日はサービスでみんなチャーシュー1枚追加な」

「南田さん、ありがとうございます!」

「やった!チャーシューありがたい!」

「おまけまで、ありがとうございます。南田さん」

「おぉ、これが熊本ラーメンですか……黒い液体はコーヒーですか?それにこの厚さの豚肉……噛みきれますか?」


ドムリさん、初めての熊本ラーメンだもんね。

熊本ラーメンは、揚げニンニクとマー油(ニンニク油)が特徴。

黒い液体はマー油ですな。

マー油があればどんなラーメンでも美味しくなると思うよ。

携帯ようマー油とかあれば昼のカップ麺も美味しくなるよなー。

今度探してみようかな。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る