第181話 ギルドの人と一緒に

「こんばんわー。お、福崎さん」

「お疲れ様で……今日は大荷物ですね……」

「久しぶりにガッツリ料理配信しようと思ってですねー。福崎さんも食べますか?手伝ってくれるならですが」

「……深層に連れていかれなければいいですよ」

「大丈夫ですよ。今日は料理がメインなのでそっちを手伝って欲しくてですね」


今から深層に人連れていかないですよー

食材と鍋を持ってこないといけないからね。

手伝いとしては上層に出てくるレッドホーンブルのお肉を集めて欲しいぐらいかな。

煮込みはミノタウロスよりもレッドホーンブルの方が好きなんだよね。

柔らかすぎてトロトロになったお肉もいいけどガッツリ噛みごたえがある肉がカレーに合うと思うんだよね。


福崎さんにその事を話すと快く了承を貰えた。

ちょうど夜勤メンバーとシフトチェンジの時間だそうで、福崎さんの他に受付の4人が来ることが決まった。


「お、受付が騒がしいと思ったら田島さんじゃないですか。お疲れ様です」

「あ、長嶺さん。お疲れ様です。もうお帰りですか?」

「えぇ、今日は1日オンライン会議で……熊本駅で一杯引っ掻けて帰ろうかと」


管理職、お疲れ様です。

オンライン会議って本当に長いよねー

仕事でたまに出席するけど対面会議より長く感じるよね。


「あ、支部長。田島さんがまた深層の食材でカレー作るらしいですよ」

「なんと!もしや以前作られたカレーですか?」


福崎さんの言葉に長嶺さんが食いついた。

そういえば前にSSSランクに上がる前の配信で食べてた野菜カレー、食べたいっておっしゃってましたね。


「この前の野菜カレーとは違いますけど、野菜は深層から取ってこようかと。ちょっとお肉は手伝って貰いたいなーと話してたところです」

「なるほどなるほど!熊本駅でお酒を飲むよりいい思い出になりそうですね。私も参加させて貰っても?」

「喜んで!場所はいつものセーフゾーンなので!自分は荷物を置いたら深層に食材を取りに行くので残っている方でお肉を集めてきて貰えると助かります!」


そうと決まれば受付を済ませてダンジョンに入る。

俺、長嶺さんを含めギルドの職員さんたち計6人。

おかわりと家に持って帰って食べる用も考えると何人分が必要になるかな?

……カレー粉4箱で足りるよね?

多すぎても困ることはないけど少なくてイマイチになるのが一番困るからね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る