第142話 オークションの結果

ティトガルダの素材が終わり、次はアイテムのオークション。

俺の出品した腕輪、赤い腕輪が4000万ドル、青い腕輪が6000万ドルで落札されました。

立川さんに聞いたらこっちも税金を差し引いても約70億円は確実に手に入るんじゃないかとのこと。

思ってたより青い方が高く落とされたなー。

牙と合わせて合計で約170億円ぐらいが口座に入ってくる計算ですな。

もちろん税金抜いた後の手取りでね。


あ、トミーから貰った魔剣は次回のオークションに回すらしい。

流石に値段が高すぎるのと不公平感が出るからだそう。

まぁ、しっかり稼げたのでヨキヨキ。

これ以上稼いだら命とられそうだよ……


「続きまして、アメリカ。マロー・アイラックより深淵より、『炎槌ヴァラクート』!使用者は炎攻撃無効が付与され、常時ファイアーボールが出力される状態に!さらに近接攻撃時追加ダメージも!ギルドでの調査では一振でトラックを粉砕できる強さが保証されています!」

出てきたのは2メートルほどのハンマー。

ハンマーの先端が常時真っ赤だな。

確かに殴られたら痛そうだ。


マローさんってバンダナの人だよね。

やっぱSSSランクになると深淵からアイテムを持ってくるんだね。


落札金額は5000万ドルだった。

立川さんに聞いたら武器って研究以外に使い道があんまりないそう。

探索者は自分で拾ってくるし、富豪が飾るにしても炎が出るのは頂けないらしい。

それでも日本円で約72億円ですよ……金額がバグってるよなー

探索者やってると普通の仕事が出来なくなるって言うけど分かるねー。


~~~~


オークションが終わって一旦休憩時間

俺は『四つの太陽』のメンバーと立川さんで集まって談笑中。

立川さんにアステカ神話の神だって紹介したら気絶されました。

デスヨネー……

ティトガルダの牙についてはあと数十本あるって話をしたらまた気絶されました。

国家予算にも匹敵する額になるもんね。

他にも色々素材があるけど、当分出せないよねー。


「ん?あーさん!誰か呼んでるよ」


ケルーさんが後ろを指差す。

見ると男性が近づいて来た。

バンダナの人、マローさんだ。


「ヘイ、日本人!久し振りだな!まさかSSSランクだったとは気付かなかったぜ!」

「こちらこそ、挨拶が出来ずすみません。アラタタジマです」

「俺はマロー!まぁかしこまらずに話そうぜ!……っとメキシコのSSSランク4人もいるのか!珍しいな!」


マローさんが心底驚いた様子で『四つの太陽』のメンバーを見る。

曰く、余りにも強すぎてメキシコでも関わってはいけないチームの筆頭に上げられてるそう。

アメリカでもその話は出回ってるそう。

マローさんはそういうのは気にしないそうで、見かけたら声をかけたかったそうだ。


「いやー、アラタを見つけたら4人にも出会えてラッキーだったぜ!ピエロとの戦闘、見たぜ!あれはしびれたぜ!この後暇か?」

「この後は食事会に参加するぐらいですねー」

「私たちも特に予定はないよ。なので君と戦う理由もないね」


は?戦う?


「ハハハ!俺がバトルジャンキーに見えるのかよ!確かに探索者として、SSSランクの先輩としてポッと出の後輩と手合わせしたいところではあるな!でも違うぞ!普通に雑談したいからテーブルを押さえようと思ってな」


この後の食事会はでっかいホールで各自テーブルを囲んで談笑しながら食べるやつだそうで、マローさんのチーム『ライトニングフェニックス』と『四つの太陽』、日本チームでテーブルを押さえようという話らしい。


……戦わないならそれがいいですね。

対人戦とか経験ないので加減が分からないからね。



――――――――――

閲覧ありがとうございます!


オークション、何となくでかいてみましたけど見直したらオークションじゃなくて競りですね、これ……



星、ハート、コメントよろしくお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る