第51話 三人娘とあーさんのコラボ配信 その2

「じゃここからはあーさんに、チェンジ!今日の予定を教えてください!」

「はーい。チェンジされました。今日は好きに決めていいとマネージャーさんに許可をいただいているのでちょっと本気を出してみたいと思いまーす」

「あーさんさんもイオに合わせなくていいですから」


まぁまぁ長いものには巻かれろってことで


「あ、そうそう。この配信は俺のチャンネル経由で日本ギルド公式にも配信されてます」


今回の配信はSSSランクになって初めての配信ということで熊本県だけではなく日本本部もミラー配信をしているらしい。

福﨑さん曰く絶対に何かやらかすからと長嶺さん経由で本部に連絡したそうだ。

信用ないなー、まぁやらかす予定ですけど。


「というわけでSSSランクらしいことをしたいと思いまーす。もちろん三人に危険なことはさせないのでリスナーの皆さんも安心してください」


:SSSランクの配信とか初めてみたわ

:何が出るか楽しみやな

:ドラゴン討伐希望


「よーし、じゃ早速行きますか」

「じゃサクッと中層行っちゃいますか」

「あー、そっちじゃないですよ。コッチコッチ」

俺は安全地帯の奥の壁に三人を案内した。

「なんでここなんです?特に何もなさそうですけど」

「いや、よく見てみて。この壁だけ苔がないでしょ?」

「あーたしかにですねー。他の壁は苔が生えるのにー」

「もしかして、ショートカットですか!?」

「そそー、上層の、しかも入り口すぐにこんなのがあるなんで誰も気づかないよねー」


そう、このショートカットはギルドでも把握している人はいないやつ。

俺が独占して使用しているショートカットだ。


「ただし、これを使うにはちょっとコツが必要で……っと、そーれっ!!」


ドッゴォォーン


俺は全力で壁を殴り付けた。


:おっさん?!

:発狂し始めてくさ

:壁殴りとか何やってるん?


「あらたさん!何やってるんですか!」

「んーと、ショートカット開通」

「ダンジョンの壁ってダイナマイトでも傷が付かないって常識ですよね」

「流石に無理だよ」

「……あれー?壁にヒビ、はいってなーい?」


そう、ダンジョンの壁はあらゆる攻撃で傷が付かない。

前どこかの軍隊が戦車を持ち込んで砲撃したそうだけどかすり傷すら付かなかったそうだ。

ただ、俺が殴った壁は一発でクモの巣ようにヒビが入った。

「そう、この壁だけ周りの壁に比べて脆いんだ。けどある程度のスキルかバフ魔法をかけて攻撃しないとびくともしないけどね」


:普通は壁殴らない(定期

:いや、スキルで補助してるって言ったってその威力はありえん

:CGじゃねえの?


「CGって疑われてて笑っちゃうわ……これ私たち目の前で見てるからマジだよ」

「オーガ倒してるから強いと思ってたけど」

「うーん、規格外ですねー」

「まぁまぁまぁ、SSSランクって感じがしていいでしょ?俺ずっとソロだったし、ランク低かったので」


もう一度振りかぶって壁殴り。

ドッゴォォーン


「よーし、壁に穴が開いたよ。先に進もうか」




「アラタさんって元々ランク何だったんです?飛び級でSSSになったって聞きましたけど」

「あーランクですか?元々Eランクですよ」

「え!E!うそだ!」

「こら、イオ!」

「だってだって!この強さでEって!」

まぁそうだよねー

信じて貰えないよねー

学科試験がどうしても鬼門だったんだよー


ーーーーーーー

閲覧ありがとうございます!


文字数が1300!

長文を書いてしまった……


頂きましたハートが4000を超えました!

ありがとうございます!


今後も星、ハート、コメントもよろしくお願いします!




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