第10話 今後の方針?


『あーさん、すげー盛り上がってんじゃん。おめでとうー』

『これで有名配信者の仲間入りじゃん。収益化待ったなしやな』

『今度飯おごりな』

「おう、人が真面目に悩んでるのにその反応はないやろ。結構マジで悩んでるんだからなー?」


いつものメンバーが集まっているボイスチャットはこんな感じに始まった。

メンバーはコナモン、アニー、紅生姜の3人

大学からの友人で本名も知ってるけどボイスチャット内はそれぞれのアカウント名でしゃべる流れになっている。

俺がダンジョン配信しているときもそのアカウントで参加してくるので本名ばれを防ぐ練習もかねている。

ちなみにコナモンと紅生姜が普通に配信者として活動してたりする。

アニーは配信はしてないが映像系の会社に働いてるからダンジョン配信には強い。


「で、だ。マジにこの後どうしたらいいんかね?」

『テンプレ的にはダンジョン三人娘救った英雄ってことでtmitterは盛り上がってるからその流れで配信やるのが視聴者稼ぐ良い手だとは思うぞ?弱小配信チャンネルだし』


『ただ、炎上目的で煽りに来るやつも出てくるやろなー。自作自演とか言ってくるやつとかな』

『んだんだ。その辺はよく聞く話やし、うちの会社でも経験済みやしなー』


オーガを呼び寄せるなにかをしようして、三人娘を襲撃、助けて再生数稼ぎを狙った……

なーんて、因縁つけてくるやつがいるかも、というのがコナモンの意見だ。

モンスターを呼び寄せるアイテムなんてそれこそ下層か深層にあるのかもしれない、というのが探索者の常識だ。ただそれを使ってまで視聴者数を増やすとか流石にやるやつはいない。

深層探索動画なんて世界中の研究者が欲しがっている情報のかたまりだからだ。

ただダンジョン配信を見ている視聴者にもダンジョン内の常識を知らない人もいることは事実、因縁をつけてくる輩は必ずいるだろう。


「じゃ、当分は配信なしってことが丸いかなー」

『せやなー。配信で食ってる訳じゃないし、無理して配信続ける意味もないからな』

『同感』

『専業で配信やってないならそれでいい。そもそもあーさん、次の繁忙期が来るやろ?配信やる余裕ないじゃん』


あ、それもそうか。

三人の意見を聞いて、俺は当分ダンジョンに入ることは控えることにした。

炎上怖い。

……はぁ、当分肉はお預けだなー。

トホホ……




ーーーーーーーーーーー

とりあえずストックに余裕が出来たので

このまま毎日投稿を続けてみたいと思います。


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