横浜優勝! 日本一!!

 横浜優勝!


 長かったよ、本当に……! 横浜DeNAベイスターズの選手・首脳陣、スタッフさん、関係者の方々、26年ぶりの日本一、本当におめでとうございます! そして、この最高の景色を見せてくださり、ありがとうございました!


 1998年は私はまだ生まれていませんので、私にとってはこれが生まれて初めてのベイスターズ日本一です。本当に嬉しい。少し時間が経って、色んな記事やグッズが出て、ようやくその実感が湧いてきました。


 私がベイスターズファンになったのは、2004年頃のこと。正直、この頃の記憶はほとんど無いのですが、ぼんやりと覚えているのが「プロ野球選手、格好良い」と思った事。大きな兄ちゃんたちが一生懸命練習しているのを見て、そう思った事を覚えています。その時に練習していたのが、ちょうど春季キャンプで宜野湾に来ていた横浜ベイスターズの選手たちでした。


 それ以来ずっと、私にとってベイスターズの選手たちはヒーローでした。一生懸命に頑張る選手たちはとても格好良くて、キャンプ期間は幼稚園や小学校から帰るとすぐに宜野湾海浜公園に向かったものでした。


 ですが、ちょうどその頃は、いわゆる「暗黒期」と呼ばれた時代で、最下位が定位置でした。キャンプ地の宜野湾に居てさえ、「何であんなチームを応援してるの?」と言われることもしばしば。学校にベイスターズファンなんてほとんど居なかったし、野球好きの友達には冗談交じりに「またベイスターズ負けてるな」なんて言われることも多く、悔しいことが続く時期でした。

 キャンプに行っても、週末こそ本土から訪れたであろうベイスターズファンはちらほら見かけたけれど、平日は関係者以外の人間は皆無と言って良いほど閑散としていて球場周りには誰も居なくて、特に子どもに限っていえば自分しか居ないのではないかくらいのものでした。子どもに優しい選手が多く、選手たちに優しくしてもらったから私はベイスターズのファンになったと言っても過言ではありません。一生懸命練習している選手は格好良かったし、そんな選手たちが練習の合間や練習後にファンサービスをして下さった時には飛び跳ねるくらい嬉しかったです。そんな中でも、特に今でも強く印象に残っているのは三浦大輔投手(現監督)、工藤公康投手、藤江投手、小杉投手(現コーチ)、相川選手、鶴岡一成選手、仁志選手、藤田選手(現コーチ)、渡辺直人選手、内川選手、筒香選手。快くファンサービスに応じてくれるどころか、練習中に選手の方から声を掛けてくれたりすることもありました(練習の邪魔にならない様に見ているだけの子どもでしたが、大概フェンスに張り付いてみていたので声を掛けて貰いやすかった)。学校帰りにキャンプに行っていたので、遅くまで残って練習している選手しか見れないことが多かったのですが、その中でも特に列挙した選手たちは居残り練習を頻繁にやっていたイメージがあります。特に、藤田選手は大体最後まで守備練習をしていたし、筒香選手も最後まで打ちこんでいた覚えがあります。そういう姿を見ているからこそ、彼らが活躍しているのを見れると自分のことのように嬉しかったです。また、それだけ頑張って疲れているだろうにファンサービスを嫌な顔1つせずにやってくれたことは、今でも忘れられません。三浦監督は練習が終わるとパイプ椅子を用意して、ファンの列が途切れるまで丁寧に1人1人サインや写真撮影に応じてくれていましたし、工藤さんは子どもにはプロ野球カードに金色のペンでサインを書いたものをくれたり、移籍直後の仁志選手には「折れてるけど」とマスコットバットをいただいたり。あの時に貰ったサインやボール、バットは今でも大切に保管しています。その1つ1つが、今でも私の宝物です。

その間に、親会社がTBSからDeNAに変わって、球団名も変わりました。最初はDeNAに変わることが不安でしたが、間違いなく良い方向にチームは変わっていったと思います。元々ファンサービスを大事にしてくれた選手は多かったですが、それがDeNAになってからチーム全体に浸透していったと感じました。


そして、DeNAになってから15年あまり。私も大学に入って、初めてハマスタで試合観戦ができるようになりました。大学院に入ってからは、就活や学会の日程に合わせて、東京方面に行く際には日程をチェックしてハマスタに行ける様になりました。その分、キャンプには行けなくなってしまいましたが、ハマスタのベイスターズファンで溢れかえったあの雰囲気に包まれながらの試合観戦もまた良いものです。そんな中で迎えた2024シーズン。度会選手のHRで始まり、筒香選手が戻ってきて、苦しい時期もあったけれど最後まで粘って3位でCS進出、そこから怪我人を多く出しながら苦しい中で「全員立役者」でCS突破、そして日本シリーズも制して下克上達成。皆が最高の準備をして、最高のプレーをしたからこその日本一だったと思います。暗黒期のベイスターズに残ってくれてこんなに良いチームを作ってくれた三浦監督を、こんなに良い組織を作ってくれた南場オーナーを日本一にできて、本当に良かった。勝てない時代も長かったけれど、ベイスターズファンで良かった。応援してきて、そして応援したくなるチームが日本一になることが、こんなにも嬉しいものかと思いました。三浦監督が常々使う「全員で」「皆で」という言葉通り、全員立役者になって勝ちきったシーズンでした。


私にとっては、生まれて初めての日本一。最高の景色を見せてくれた選手、首脳陣、スタッフさん、本当にありがとうございます! 俺、ベイスターズファンで良かった!! 最高です!! さらに、佐野選手や京田選手など、FA権を持っている選手が残ってくれることも本当に嬉しい。選手にとっても良いチームになっているんだな、と感じられるから。ファンとして本当に何も気にせずに推せる球団だと思いますし、それが選手にとっても気持ち良くプレーできる球団ならこれ以上嬉しいことはありません。

まだリーグ優勝はできていないから、来季はリーグも制しての完全優勝といきたところです。そして、インタビュー等から、選手もそのつもりで居ることは間違いありません。ですが、もうちょっと、この日本一の余韻に浸ろうと思います。修論間近で本当に忙しいタイミングだけど、人生で初めての日本一はこの1回きりしかないので、まずはパレードに行くつもりです。


最後に、この言葉を本当の意味で言えるのが嬉しい。\横浜優勝/!!

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