第5話 夏休み二日目宿題2

 あたしは頭を抱える。あたしの宿題はどうなるのか分からない。あたしは宿題の全部が分からない。シイちゃんもなぜか頭を抱える。


「ルノちゃんってさ、中一の夏でそれだと高校入試分からないけど?」


「高校入試まで、まだ三年はあるぞ☆」


「違う。そうじゃない」


 あたしは夏休みの宿題とにらめっこをしている。ふむふむ。どれ一つとして分からないあたし。ふむふむ。


「シイちゃん? 宿題の答え丸写しさせて♡」


 ポカリ!


 いったーい⁉️ シイちゃんがポカリってグーで頭を⁉️


「シイちゃん⁉️ 頭がさらに悪くなるし、デートDVだよね?」


「ルノちゃん? ここは図書館で静かに。それにこれ以上は悪くならないし、デートでもない」


 うう……、シイちゃんがいじめる~。


「ルノちゃん? 勉強を教えてあげるから」


「シイちゃん……、キュン♡」

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