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…………事故当時、
れいは、遊び疲れて…………
車内で眠っていたんです…………
………………ですから、
“あの事故” の車は一切知りません。
勿論………………
ちひろちゃんが…………
……………死んでしまった事も。
言えなかった…………………
どうしても…………
言えなかったんです……………
当時まだ4才だった、れいに………
大親友の 『チーちゃん』 が……
死んでしまった………なんて事。
説明した所で…………
理解に苦しむのは目に見えていた……
………………それに、
私が “あの道” を通らなければ……
友人夫婦……… そして………
ちひろちゃんは…………
死なずに済んだのかも知れない…と、
そんな自責の念に駆られて………
………………くっ、
私は……… 私はぁぁぁ………
この “事実” を…………
私の胸の中だけに……………
仕舞っておこう…………と、
れいに………………
『嘘』 をつきました……………。
うっ… うっっ… うっっっ……
れいに……… れ、れいに………
今までずっと嘘をついていたのは……
………私の方なんです…………。
れいは……… ずっと…………
『本当の事』 を…………
言っていたというのに……………。
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