第8話

「行ってきまぁす」

杏はいつも通り山に山菜取りに行く…彼女はまだ知らない…これから自分の身にふりかかる人生最大の不幸を…

権平「おぅ、気を付けて行って来いよ!」いつもの事だし、万が一何かあっても山吹を持たしているので兄は安心していた…


杏「はぁ今日もいい天気だわ」そう言いながら山々の神秘に抱かれながら山道を歩く杏。澄み渡る空気間は住み慣れた山々といえど飽きる事はない。しばらく歩いていると前方から西洋人のような男性が歩いてきた。


ビエラ「御免下さい。」杏「はい。」十字架を片手に持つ男性は話しかけてきた。杏はたずねるように答えた。杏「なんでしょうか?」ビエラは清らかな表情で答えた。ビエラ「あなたは神を信じますか??」杏「神様?」ビエラ「イエス」杏「あぁ、」杏は最近町で噂になっている宣教師の話しを思い出した。そういいながらビエラは一瞬にして惚れていた。彼の裏の顔はすでに彼女を狙っていた。ビエラ「良かったら少し話しを聞いていただけませんか?神のご加護がありますように。」そう言うとビエラは杏に宣教の話しをし始めた。


京一は木陰から2人が話しをしているのをそっと見ていた。たまたま通りかかったからだ。京一「あれは、西洋の方か…」

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