父親への想い
人形のキャラメルさまは、七歳の(はじめ)を追っていた。
ここは北部デパート、はじめは「誰も巻き込んではいけない。僕の大好きなお父さん、天国から見ていて。僕が人形のキャラメルさま、とかいうバケモノを倒す!!」
はじめはエスカレーターで、9階の屋上に上がった。
そこは、昼間の11時なのに人がまばらだ。
どこからともなく不気味な声がする。
「あまーくて、あまーくて、おいしいキャラメル、」
「わぁぁー!!」
人形のキャラメルさまは続ける、「それは君の血だよ〜」
「僕は負けない!!」はじめはリュックからはさみを取り出して、両手で構えた。
人形のキャラメルさまのナイフが、はじめの首を捉えたか···のように見えた。
その時、はじめの持つはさみが、黒装束をかすめた。
「そんなものは、効かないよ〜」人形はそういうとナイフを、はじめの頸動脈に切り込もうとした。
人形は「体を、体をなにか呪いが通ってくる!! きさま何をした!?」と言った。
はじめは、汗をかきながら安堵の顔を浮かべた。
「このはさみは、耳人形さんに(呪い)をかけてもらったんだ!! 耳人形さんには勝てなかったようだな!! 悪魔め!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます