地獄少年

鈴鳴らし 柏手かしわで二つ 初詣


静寂に 身が引き締まる 銀世界


風止みて 夜空を包む 淡い雪


蜜求め 菜の花畑に 羽の音


盃に 桜の花びら 舞い落ちて


絶え間なく 闇夜に響く 蛙歌かわずうた


軽快に 雨粒弾く 傘の花


待ち侘びた 梅雨明け告げる 雷神様


高山の 温泉宿に 駒の音


おはようの 挨拶がわり 蝉時雨


夏の山 川のせせらぎ 鳥のさえず


遠き山 薄暮の空に からすの子


静寂を 掻き消す勝利の 打球音


仏壇に お土産添えて 鐘一つ


また野分のわき 暴れる河川 唸る空


鳴り響く 鈴鹿の街の グランプリ


ベランダで したささやく 秋時雨


忘年会 掲げるジョッキ 労う声 


クリスマス 煌めく街に 鈴が鳴る 


炬燵こたつ、みかん カウントダウンと 除夜の鐘

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