コンテスト前の練習
没になった短歌。
虹をみにいこう
有給を無駄遣いし 風呂も入らないで
ミネラルが 欠けたらしい抹茶を
噛んだまま雨の降る庭を/庭を
自宅前旧国道にはバットマンを
抱けないかな子が弁当箱畳む
十円と丸ノ内線の切符を落として
ジャージ姿の少女に拾われた
まっしろなメモに単語を積んでは崩す
形になりかけまた崩す
つばさ、豪雨の中に透明を拉致して
不死鳥が土星を待っている
大はずれの予報を再生したまま
(ユダのうらぎりや!)と記すノート
ビタミンと鉄分がたくさん
含まれた唾ひと皿分話す君かよ
蜜求む蝶が如く彷徨いて
触れる
友達の
吐けぬため息で穢すマイメロの時計
まっかに照れる温度計
「ふゆはまだ」「ふゆはまだ」ってやかましい
2リットルポトルのラベルまで
一筋の白い道ができていた
子のための早退をしたこと無い君が
躾は非暴力であれと語る
触れたことなきダイヤの価値が
画面の向こうでまた下がっている
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