筋肉短歌（ときどき、骨）

前鋸筋 なでてなぞってときほぐす 「くすぐったいよ」と言わせたくて

前鋸筋（ぜんきょきん） なでてなぞってときほぐす

「くすぐったいよ」と言わせたくて

前鋸筋にさわってみましょう。

両腕を胸の前で組み、わきの下に手を入れます。すこし肩をすくめて、肩甲骨（けんこうこつ）の外側の、人さし指と中指のあたっているあたりをくりくりしてみましょう。

押すとちょっといたいな、と思うのがおそらく、前鋸筋。

肋骨（ろっこつ）と肩甲骨の内側を結ぶ筋肉。

運動量がすくないひとは、だいたい凝（こ）っています。ほぐすとちょっと、くすぐったい。

わきの下に近いので、ほんとうに信頼した相手にしか、さわらせられない場所です。えっちですね。

さわると、こりこり、くりくりとします。大きさはそこそこある筋肉ですが、ひとつひとつの筋腹（きんぷく）は小さいのです。

形もすてき。

鋸（のこ）のような形だから「前鋸筋」。

後鋸筋（こうきょきん）もありますが、前鋸筋ほどメジャーではありません。

どうしてのっけから前鋸筋を選んだかというと、えっちだからです。

セルフレーティング、つけるべきでしょうか。