チーたん🐈‍⬛とキーたん🐈‍⬛の介護日記 #ネコ #家族 #難病 #介護

shy

第1話


ママ、私たちを育ててくれてありがとう!

だからね、今度は私達がママを元気にするね!


ママは難病を発症して約12年

HTLV-1 関連脊髄症(HAM)

という難病で、HAMは、成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染者の一部に、進行性の両下肢麻痺、排尿排便障害を示す、日本で発見された疾患です。HTLV-1というウイルスはヒトのリンパ球に潜伏感染し、授乳や性交渉を介して伝播します。HTLV-1の感染者は全国に約100万人いるといわれていて、その大多数はHTLV-1による病気を起こすことなく、生涯を過ごします。しかし、一部の人ではHTLV-1に感染したリンパ球が、脊髄で慢性的な 炎症 を引き起し、それにより脊髄が傷害されるために、両下肢のつっぱり感、歩行困難、しびれ感、排尿困難や便秘などの症状が現れます。また、これらの症状は、次第に進行する…治療方もお薬もなくて…リハビリをして足を強くする…それだけで…


12年前に急に訳がわからなくこけて…

顔に青あざをいっぱい作って帰ってきて…

その時は…まさかこんな病気だなんて思ってもなかったって…

私より先にママ達と暮らしていた、ワンちゃんのパン君から聞いてたの。


しばらく、色々近くのお医者さんで調べて頂いて、お医者様がもしかしたらとHAMを疑い

大きな病院を紹介して頂き検査入院。

私はママが色々検査して、入院するまでの間に

ママの家の外にいてる私を見つけてくれて、

1人で寂しくしてる私に、ご飯を食べさせてくれたり、雨宿りさせてくれて、可愛がってくれたよね🐈‍⬛

ママが入院中、ママが私の事を心配してくれてて、「うちに入れてあげて」と言ってくれて

パパと、ママの代わりにお手伝いに来ていた

長女お姉ちゃんが私を、お家に入れてくれたんだよね!

それから私は家族になれたんだ🐈‍⬛


ママが退院してきて何年かは病状もそんなに進行もせず普通に時が過ぎて、幸せだったな🐈‍⬛

たまにお姉ちゃんの大切にしてたワンちゃんのペン君も遊びにきて、本当毎日幸せだったよ。


でも今度はパパが大きな病気に…

パパは前向きなとても愉快な破天荒な人だったから、病気になんか全然負けてなかったけど…

4年が経った頃…パパの病状は悪化して余命宣告を受けて、終末期を家族で、お家での闘病生活を選択して、みんなでパパをいっぱい励ましたよね!


ママとお姉ちゃんが休んでいる間、私に何かできないかなって、私はパパのそばにいたんだ🐈‍⬛そんな私を見てお姉ちゃんは私を、婦長さんと名付けてくれたんだ!

だから私は婦長さんとして最期までパパのそばにいたんだ🐈‍⬛


家での闘病生活は3ヶ月でパパが亡くなって…

亡くなる寸前まで替え歌を歌ったりして♪

愉快なパパだったから…

パパを追いかけるようにペン君17歳で亡くなって…

とても寂しく辛い毎日だったよね。

そんな時に、家を出ると

小さなキーたんが現れて🐈‍⬛

ママが「パパの生まれ代わり」って言って

お家に入れてくれたよね🐈‍⬛

お姉ちゃんは

「えっ人間じゃなくて猫に生まれ代わり」とか言って笑ったよね!


それから、ママとチーたんとキーたん、パン君との暮らしが始まって、

まだその頃は、ママも元気で歩けてたから

私たちは自由に過ごせてもらったよね🐈‍⬛🐈‍⬛

勝手に窓あけて裏の公園に行ったり

外泊したりして困らせてごめんね🐈‍⬛

でも、だんだんとママの難病が進行して足が思うように動かなくなって…

パン君も16歳で亡くなって…

私たちはお姉ちゃんのところに3人で引っ越してきたんだ。最初はまだママの足もまだ少しは動いていたし、

お風呂に入る時は、魔法のじゅうたんとか言って、シーツに乗ったママをお姉ちゃんが引っ張って,その後ろを私とキーたんが着いていく🐈‍⬛🐈‍⬛楽しかったよね!

でも、病気の症状がどんどんひどくなって…1年が経とうとしたぐらいから、とうとう動かなくなってしまったんだ…座る事も困難になって、

服を着替えたりもできなくなって…

少しぼーっとする事が多くなったり…


それを受け入れるのが辛くて、ママとお姉ちゃん、しばらく悲しんでばかりいたよね。

私たちも、ただただ見ているだけで、本当に辛かったよ。

キーたんも、新しい場所になかなか慣れなくて隠れることが多かったよね


でもね、私は婦長さん!

パパやペン君にパン君の時の経験を生かして、お姉ちゃんが仕事に行って、ママが1人の時や夜寝てる時は、私が必ず見守ってるよ!

私は婦長さんだから🐈‍⬛

私はママのために頑張るよ!

キーたんもちょっと頼りないけど看護師だよ!


寒い夜は心配しないで!暖房の代わりにママのお腹に乗って寝るんだ。

キーたんは脇腹のあたりに寝るよ。

私たちのゴロゴロ音には副交感神経を優位にする効果があり、ゴロゴロという低くて細かい振動は人の血圧を下げたり、不安を和らげたり、ストレスをなだめたりするんだよ。だからママはこの歳でも血圧のお薬を飲まなくていいんだ!


私たちにしかできないことをしたいと思うんだ🐈‍⬛🐈‍⬛


キーたんは歯磨き担当!

お姉ちゃんがママにクチュクチュぺってうがい受けを添えてしてる時に

キーたんが下から頭で、うがい受けを支える!

必ず飛んでくるキーたん🐈‍⬛


ママ…夜中にね、お姉ちゃんが疲れて階段に座り込んで寝ているんだよ。

心配だから私はそばにいるんだ!

お姉ちゃんは強がっているけれど、本当は弱虫で泣き虫なんだよ。

ママが一番しっているよね。

でも、私たちは猫だから、お腹が空いたら鳴いてご飯を要求したり、甘えたい時は鳴きまくってお姉ちゃんを困らせたりするんだ。

この前もママが寝てるベッドは、床ずれ防止用エアーマットレスで

急に爪を研ぎたくなって(笑)

やってしまった(汗)プシュ〜って音が…穴を開けて(汗)お姉ちゃんに怒られた…だって婦長さんの前に私は猫だもん🐈‍⬛


お姉ちゃんはいつも私たちに

「猫の手も借りたいねん!知ってる?」って言うんだけど、いつも忙しそうで…私たちにできることはないかなって、机に乗って考えているんだけど…お姉ちゃん机ごと私を引っ張っていくんだ。


パパの婦長さんをしている時に、パパにお願いされたんだ。ママとお姉ちゃんのことを頼むぞって!


キーたん!私たちに出来る事はないかもしれないけど、もっと考えよう!

そうだ、私たちが元気にしている事で

ママを元気にするんだ!

私たちの姿を見てママが笑ってくれるなら、

それが一番の幸せだよね🐈‍⬛🐈‍⬛


お姉ちゃんは、私達のためにクローゼットを

一つ部屋にしてくれているから、誰かが来たらそこに隠れることができるんだ。

私たちは夜中には見回り隊として、看護師のキーたんと一緒にママを見守っているんだ。

お姉ちゃんがお仕事に行ってる間

月.水.金.土はデイサービス

火,木は看護師さんやリハビリの先生

が訪問。もちろん私達はクローゼットに隠れて見てるの!

どうしたらママが元気になるかを🐈‍⬛🐈‍⬛


ママとお姉ちゃんが一緒にアイスを食べながらテレビを見ているのを見るのが私達の好きな時間なんだよ。

ママは足が動かなくなる寸前まで働いていたよね。私達はずっとママを見てきたんだ。


ママのお友達は歩けるし、自転車にも乗っるんているのに、なぜママだけが…たくさん苦労してきて頑張ってきたのに…なんて思ったこともあったよ。


ママ、ママが自分が動けなくなって壊れてしまうと言ったことを覚えているかな?

でもね、生きてる意味のない人なんて誰もいないんだよ。

みんな色々な悩みを抱えながら必死に生きているんだ。


ママ、私たちと一緒に頑張っていこうね。

いつでも私達はママを見守っているよ。

まだまだこれから‼︎私達に任せて🐈‍⬛🐈‍⬛

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