欲すれば 欲するほどに 満たされぬ 連れて帰れぬ 黄泉つの竈食

一度でも貴方を味わってしまったら最後。

手放すことなど到底考えられないし、もっと欲しいと浅ましくも願ってしまう。

ああ、そうか。貴方は食べてはいけなかったのだ。気付くにはあまりに遅すぎた。


黄泉竈食よもつへぐい…黄泉の国のかまどで煮炊きしたものを食すこと。 黄泉の国の者となることを意味し、現世にはもどれなくなると信じられていた。

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