カーテンをそっと開く はたた神の夜(よ)

カーテンをそっと開く はたた神の夜










 雷の夜がこっそり好きです。勿論安全は確保した上でですが、どんよりと重く暗い空が、一瞬激しく光るのが、この世のものでないものがいるような心地がして、見つめていたくなるのです。あのものすごい、どこから響いているのか分からないような落下音も、それを駆り立てます。

 嵐の日、カーテン越しに外が光る夜は、カーテンを少しだけ開けて、しばらく夜空を見つめてしまいます。

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