黄落の 道よ明るし 祖父の葬送

黄落の 道よ明るし 祖父の葬送










 私の祖父は、頑固で口数は多くありませんでしたが、明るい人でした。楽しいことが好きで、先に亡くなった祖母の納骨式は、住職さんに「納骨式と言うより、納骨セレモニーですね」と言われるほど明るい式で、私たち親族も、法事と言うより、祖母の凱旋式のような気分でいたと思います。

 そんな祖父が亡くなったのが数年前の秋。四十九日が経つ頃には、道端に、黄葉した葉がちらちらと落ちていました。

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