嫌なこと少し忘るる 水仙の
菊池浅枝
嫌なこと 少し忘るる 水仙の
嫌なこと 少し忘るる 水仙の
以前勤めていた職場の玄関には、いつも季節の花が生けられていました。
朝が早く、体力仕事でもあった職場でしたが、ある年明け、早朝の暗いうちから出勤した私を迎えたのは、水仙の、甘く瑞々しい香りでした。
寒さに俯いていた視線を上げれば、格調高い壺の中から、濃い緑の葉とともに、白い凜とした姿がこちらを向いていました。
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