僕は正義の爆弾魔 (珍比良)

(あらすじ)

世はVRゲーム黎明期。


数え切れないほどのゲームが浮かんでは消えていくなか、とある一本のフルダイブVRMMOゲームが『まるで現実の世界のようなリアリティ』という触れ込みのもと、超最先端技術を引っ提げてやってきた。


New Generate Online。通称NGO。


彗星の如く現れたそのゲームは、発売初日に美麗グラフィックの皮を被ったスペースデブリであることが判明。


劣悪なバランスと開発の自己満足なだけのゲームシステムは瞬く間に悪評を呼んだ。公害レベルに汚染されたサジェストは新規の受け入れを拒み、ゲーム人口は衰退の一途を辿っていった。


運営のテコ入れは期待できず、ろくなイベントも無く、プレイヤーは惰性でログインし各々好き放題やっていた。

末期感漂うオンラインゲームにおいてマナーはゴミクズのようにうち捨てられ、あらゆる悪徳が幅を利かせていた。


廃人、プレイヤーキラー、初心者狩り、自治厨、出会い厨、配信者。漏れなく狂った奴ばかりだ。

そんな悪の連中を爆弾一つで木っ端微塵に吹き飛ばす正義の味方。それが僕だ。


※この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。



(感想)

気色の悪いサイコパスもどきな主人公が蔓延るweb小説界に突如として現れた希望。厳選された多種多様な狂人達が読み手の心を掴んで離しません。フルダイブで脳波を読み取る仕組みのゲームゆえに、狂人の脳波を読み取った際に起こる不具合を武器に戦うという発想は天才的です。最強の厨二病、廃人AI、被害妄想BBAetc、といったチート級のキャラクターに関わらず、一般のプレイヤー達も魅力に溢れています。

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