『この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる』

(あらすじ)

新米女神リスタルテが担当することになった世界は難度Sのゲアブランデだった。ゲアブランデを救うべく勇者候補リストを見ていたリスタルテは超ハイスペックな勇者を発見する。喜ぶリスタルテ。だが、その勇者はありえないくらいに慎重派だった。


(感想)

素晴らしい。勇者が慎重である理由まで詳しく書かれており、臆病さからくる慎重さとは一味違う故に読んでいてひたすら勇者カッケェぇぇ!となる。この作品の肝は、勇者の慎重さが単に自分を守る為の慎重さではなく、世界を救う為に考えられる限りあらゆる事を妥協しないという考え方から生まれる慎重さにある。勇気と無謀を履き違えないその姿からどれだけ絶望的な場面でも何とかしてくれる気がしてシリアスとコメディのどちらも安心して楽しめます。準備をした上でどうしようもない時、慎重さが意味をなさない場面でも立ち向かえる所に勇者本来の気質が出ていたりして読み進める手が止まりません。

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