勇者イサギの魔王譚(イサギの人)

(あらすじ)

「これからも、俺についてきてくれないか」

 ――共に歩んだ愛する少女へと告白した瞬間、少年は未来へと飛ばされた。彼を喚んだのは魔族の姫。彼が討ち取った魔王の末裔だった。


「お、お願いします、魔王さま方……

 わたしたち魔族を、冒険者の魔の手からお救いくださいませ……!」


 滅亡の危機に瀕した魔族を救うため、そして愛する少女と再会するために彼は再び立ち上がる――勇者イサギとしてではなく、魔王候補イサギとして。



(感想)

この作品は最初から最後まで読んでこそ良さが分かります。少し敵側の描写が雑ですが、そこが敵の悪辣さなどを助長しています。主人公最強物ではあるのですが、あまりスッキリとした展開ではなく最後までシリアスな展開の連続であるが故に、読んでいて気持ちが重くなります。これネタバレじゃね?と思いましたが、久しぶりに読み返すと最近の薄っぺらいweb小説に汚染されてきている私の脳が危険信号を発していたので警告しときます。これ、ビターエンドじゃね?

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