地球にダンジョンが出来た理由。その2

『あれは少なくとも四十四億年前、私は創造神になった。海を造り森を造り私の世界の人類や亜人、魔物たちを誕生させたの。

 それから人類や亜人、魔物達が地球で言う中世まで発展した時に私はこの世界に自立する様にと神託を言った。

 そしてこの世界から離れる前に餞別として世界を支える世界樹とそれを守る守護者に加護を渡したの、ついでにもしもの時のために世界を支える下級神達も大量に配置した。それが三十年前。

 そして私は他の世界の創造神達と世界を発展させるための意見を千年かけて交換し合う「千年会議」へと参加していたってわけ。

 別の創造神の創った世界へと。』

 

『後ろにいる彼はその時の世界樹の守護者だよ。ちなみにその千年会議でクリエイションちゃんと私は出会ったんだ〜。しっかりしてる後輩だったよ〜。クリエイションちゃんはね。』

 

『そうして私たちが千年会議をしている間にとある事件が起きた。それも私の世界が壊れた事件が。』

 

『地球では三十年ほど前の話よ。その時に創作物のジャンルとして異世界転生物が流行ってたでしょ?それにハマった私の下級神達がクリエイションちゃんの下級神達に布教してその事件が起こったのよ。本当クリエイションちゃんには申し訳ないわ。』

 

『これが原因で私の世界が滅んだの。地球から転移した人間によって。』

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