泣き笑い

毎晩 泣いている

悲しいから泣くんじゃない

ありがたいから泣いているんだ


そして またきっと朝を迎えられる

けれども もうそんなことはどうでもいい


明日の夜も また泣いているかもしれない

わけもなく 涙が流れるんだ

毎朝 目を腫らしている

「昨日 泣いたの?」って聞かれる

「そう 泣いたの」って笑って答えている


泣きながら笑っている

いつもそう


人は尊く

愚かだけれども


そのことを笑わないでほしい






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る