こんなにも

毛布にくるまりかくれんぼ

花火の大きな音に耳を塞ぎ

枯葉の道を一緒に散歩

時雨に濡れ

手を引かれ

楽しそうに笑ってた

変な歌を歌っていたね

いつの間にか 

わたしの背を追い越して

「チビだな」って勝ち誇って言う

「そんなことを言うあなたの心がチビなんだ」って言い返す

大停電の夜 布団の中から眺めた星たち

涙が流れるほどの幸せ 有り余るほどの幸せ


ありがとう

こんなに「ありがとう」があることに気が付かせてくれて

ありがとう いくら言っても足りない


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